from the corpse to the j

(ねえねえ、おにいさん、)

ねえねえ、お兄さん、

(こんなところでなにしてたのかな)

こんなところで何してたのかな

(さてはまいごで、とほうにくれちゃったね)

さては迷子で、野垂れ死んじゃったね

(あれあれ、おにいさん、)

あれあれ、お兄さん、

(もしかしてけがでもしてたのかな)

もしかして怪我でもしてたのかな

(こんなところでであっちゃったのはね)

こんなところで出会っちゃったのはね

(なにかのごえんかな、)

なにかの御縁かな、

(つれていってあげようか)

つれていってあげようか

(ながいたびのつきそいに、)

長い旅の道連れに、

(はなしあいてがひとりあれば？)

話し相手が一人あれば？

(そうそう、おにいさん、)

そうそう、お兄さん、

(あしたのよていはなにだったのかな)

明日の予定は何だったのかな

(ひまついでにねひとつきかせておくれよ)

暇ついでにねひとつ聞かせておくれよ

(さあさあ、おにいさん、)

さあさあ、お兄さん、

(えんりょなんていらないんだからねえ)

遠慮なんて要らないんだからねえ

(げんきをだしてひとつあかるくいこうよ)

元気を出してひとつ明るくいこうよ

(ゆくえしらずのたびじにおびえなくたっていいさ)

行方知らずの旅路に怯えなくたっていいさ

(どうせさいごのもくてきちは、)

どうせ最後の目的地は、

(みんないっしょだってわかってるんだからね)

みんな一緒だってわかってるんだからね

(たびはみちづれこのよもなさけなら)

旅は道連れあの世も情けなら

(まえむきにいきていこう！)

前向きに死んでいこう！

(まだみぬあしたはてんごくかじごくなのか)

まだ見ぬ明日は天国か地獄なのか

(それはたのしいたびじのはてに！)

それは死体旅行の果てに！

(いやいや、おにいさん、)

いやいや、お兄さん、

(そろそろいえにかえりたいだなんて)

そろそろ家に帰りたいだなんて

(それはちょっとねできないそうだんかな)

それはちょっとねできない相談かな

(まあまあ、おにいさん、)

まあまあ、お兄さん、

(だってじぶんがどうなったかなんて)

だって自分がどうなったかなんて

(どうせそのなりじゃわかってさえないんだろ？)

どうせそのなりじゃわかってさえないんだろ？

(ほらほら、おにいさん、)

ほらほら、お兄さん、

(しんじゃったものはしょうがないけど)

死んじゃったものはしょうがないけど

(あんがいわるいものでもないかもしれないよ？)

案外悪いものでも無いかもしれないよ？

(ではでは、おにいさん、)

ではでは、お兄さん、

(あたらしいたびだちをしゅくしては)

新しい旅立ちを祝しては

(げんきをだしてひとつあかるくいこうよ！)

元気を出してひとつ明るくいこうよ！

(ひとのみでおそれたものもこわがらなくていいさ)

人の身で恐れたものも怖がらなくていいさ

(くるまがにしむきゃおはひがし、)

車が西向きゃ尾は東、

(さりとてせかいはつづいていくんだから)

さりとて世界は続いていくんだから

(たびはみちづれあのよもなさけなら)

旅は道連れこの世も情けなら

(まえむきにしんでいこう！)

前向きに生きていこう！

(まだみぬあしたはじごくかてんごくなのか)

まだ見ぬ明日は地獄か天国なのか

(それはしたいりょこうのはてにね！)

それは楽しい旅路の果てにね！

(さあたびはながくくるまはおもくなる)

さあ旅は長く車は重くなる

(みちづれがいたならば)

道連れがいたならば

(まだみぬあしたにこころおどらせながら)

まだ見ぬ明日に心躍らせながら

(あたいといっしょにめぐっていこうよ)

あたいと一緒にめぐっていこうよ

(したいりょこうのはじまりはじまり！)

死体旅行のはじまりはじまり！