ランニングハイ

(こう「りろんぶそうでせめかったとおもうなばかたれ！」)

甲｢理論武装で攻め勝ったと思うな　バカタレ!｣

(おつ「わかってるしかたないだろうほかにうつてたてなくて」)

乙｢分かってる　仕方ないだろう他に打つ手立て無くて｣

(こう「いせいがいいわりにちっともまえにすすめてないぜっ」)

甲｢威勢がいいわりにちっとも前に進めてないぜっ｣

(おつ「だまってろ！このにもつのおもさしらないくせして」)

乙｢黙ってろ!この荷物の重さ　知らないくせして｣

(むこうがわにいるないめんとどっぢぼーる)

向こう側にいる内面とドッヂボール

(いかくしてにげまわりうけとめてはじきかえす)

威嚇して　逃げ回り　受け止めて　弾き返す

(「もうつかれただれかたすけてよ！」)

｢もう疲れた誰か助けてよ!｣

(そんなあいずだしたって)

そんな合図出したって

(だれもみていないましてたいむをつげるふえはならねぇ)

誰も観ていない　ましてタイムを告げる笛は鳴らねぇ

(ならいきたえるまでかけてみようはじをまきちらして)

なら　息絶えるまで駆けてみよう　恥をまき散らして

(むねにまとうたまむしいろのいしょうをはためかせていこう)

胸に纏う玉虫色の衣装をはためかせていこう

(いらいらしてしかたないひは)

苛々して仕方ない日は

(つかれたからだを)

疲れた体を

(つごうのいいこいにあずけて)

都合のいい恋にあずけて

(おわればねたふりして)

終われば　寝た振りして

(あれっおれっなにしてんだろう？)

あれっ　俺ッ　何してんだろう？

(わすれたわからねぇ)

忘れた　分からねぇ

(たいようがてりつけるとやけにうしろめたくて)

太陽が照りつけるとやけに後ろめたくて

(まえならえみぎへならえのよくぼう)

前倣え　右へ倣えの欲望

(きづけばいらんもんばかりまだまにあうかなくーりんぐおふ)

気付けば要らんもんばかり　まだ間に合うかなクーリングオフ

(ぼうれいがでるというおやしきを)

亡霊が出るというお屋敷を

(きゃたぴらがふみつぶして)

キャタピラが踏みつぶして

(らいしゅんごろにまんしょんにかわるとだいりにんがつげる)

来春ごろにマンションに変わると代理人が告げる

(またぼくをそだててくれたけしきがあっけなくかねになった)

また僕を育ててくれた景色が　呆気なく金になった

(すこしだけかんしょうにひたったあと「まぁそれもそうだなぁ」)

少しだけ感傷に浸った後　｢まぁ　それもそうだなぁ｣

(じだいとかしゃかいとか)

時代とか　社会とか

(むりにでもてきにしたてないと)

無理にでも敵に仕立てないと

(みかたをさがせないゆかいにくらせないよ)

味方を探せない　愉快に暮らせないよ

(しくんだのはほかのだれでもない)

仕組んだのは他の誰でもない

(おれだってじしゅしたって)

俺だって　自首したって

(だれもきいてないましてつみがかるくなんかならねぇ)

誰も聞いてない　まして罪が軽くなんかならねぇ

(ならいきたえるまでかけてみようはじをまきちらして)

なら　息絶えるまで駆けてみよう　恥をまき散らして

(ひきどきだというなかれしろうと！まだはしれるんだ)

退きどきだと言うなかれ素人!　まだ走れるんだ

(いきたえるまでかけてみようはじをまきちらして)

息絶えるまで駆けてみよう　恥をまき散らして

(むねにまとうたまむしいろのいしょうをみせびらかしていこう)

胸に纏う玉虫色の衣装を見せびらかしていこう