パスカル＆エレクトス

(くちぶえをふいて)

口笛を吹いて

(いきもたえだえになってすった)

息も絶え絶えになって吸った

(そのくうきがぼくになったり)

その空気が僕になったり

(ていたらくにちゅうにはきだされて)

体たらくに宙に吐き出されて

(そんなふうにぼくら)

そんな風に僕ら

(だれかとつながりつづけている)

誰かと繋がり続けている

(およそ７０おくのちがうだれか)

およそ70億の違う誰か

(しるしらないもすききらいもこえて)

知る知らないも好き嫌いも越えて

(わっかのようでへいこうせん)

輪っかのようで平行線

(だれもがだれももんだいてん)

誰もが誰も問題点

(ひきつづくんだあいぞうをこえて)

引き続くんだ愛憎を越えて

(くちぶえをふいてあるけば)

口笛を吹いて歩けば

(だれかにゆびさされて)

誰かに指差されて

(うたなんてうたえば)

歌なんて歌えば

(くるってるかのうてんきかかわりものだって)

狂ってるか能天気か変わり者だって

(しろいめでみられる)

白い目で見られる

(きにかけるぼくは)

気にかける僕は

(がんじがらめになったしょうしみんさ)

がんじがらめになった小市民さ

(ふぉーくじゃんぼりーにこがれたよるは)

フォークジャンボリーに焦がれた夜は

(こごえでうたうんだ)

小声で歌うんだ

(ねむれないのです)

「眠れないのです」

(つながりいつもうらはらで)

繋がりいつも裏腹で

(じしんはいつもあいまいで)

自信はいつも曖昧で

(ひていにいつもおびえるぼくです)

否定にいつも怯える僕です

(ぱすかるぼくらきょうもいきすって)

パスカル僕ら今日も息吸って

(かんがえこんでもがいてるんだ)

考え込んでもがいてるんだ

(だれがどうあれはこうって)

誰がどう、あれはこうって

(いいたいことはもやだらけ)

言いたいことはモヤだらけ

(えれくとすぼくらしりすぎたようで)

エレクトス僕ら知り過ぎたようで

(じつはおとしてきたものばっか)

実は落としてきたものばっか

(きづきはじめた)

気付き始めた

(このごろはねむれないよ)

この頃は眠れないよ

(ぱすかるぼくらかんがえこんで)

パスカル僕ら考え込んで

(だれがどうってあれはこうって)

誰がどうってあれはこうって

(つながりいつもうらはらで)

繋がりいつも裏腹で

(じしんはいつもあいまいで)

自信はいつも曖昧で

(ひていにいつもおびえるんです)

否定にいつも怯えるんです

(ぱすかるぼくらいつかはきっと)

パスカル僕らいつかはきっと

(こきゅうとまってあいぞうもやんで)

呼吸止まって愛憎も止んで

(すききらいしるしらないも)

好き嫌い知る知らないも

(どうでもいいとおもえるかい)

どうでもいいと思えるかい？

(それよりきょうやあしたあさって)

それより今日や明日、明後日

(７０おくのぼくらのせかい)

70億の僕らの世界

(どこまでつづくかな)

どこまで続くかな？

(きづきはじめた)

気付き始めた

(こんなよるはねむれないよ)

こんな夜は眠れないよ