カ-210号の嘆き
東方曲 No.301
以下敬称略
凋叶棕 http://www.rd-sounds.com/
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vocal : めらみぽっぷ
カ-210号の嘆き
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アルバム : 喩
原曲 芥川龍之介の河童 ~ Candid Friend
追記 24/11月3日投稿
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歌詞(問題文)
(わたしはなにもかもをもしっている)
私は何もかもをも知っている
(おまえたちかっぱどもというのは)
お前達 河童どもというのは
(おのれというものにうぬぼれた)
己というものに自惚れた
(かくもむしのよいどうぶつなのだ)
かくも虫の善い動物なのだ
(しんじられなければ)
信じられなければ
(くらせないのに)
暮らせないのに
(しんじるものさえも)
信じるものさえも
(したにみながら)
下に見ながら
(みなおろかしくわらっている)
皆 愚かしく笑って居る
(そんなむじゅんとともにして)
そんな矛盾と共にして
(そうしてともがらにしつぼうして)
そうして 同輩に失望して
(かっぱというものをうんだそのすえ)
河童というものを倦んだその末
(わたしはこきょうをすてさって)
私は 故郷を捨て去って
(ひととともにいきようとして)
人と共に生きようとして
(ひしめくにんげんのうみ)
犇めく人間の海
(ひとりおよぐようにいきても)
独り泳ぐように生きても
(おのれのみにくさだけが)
己の醜さだけが
(ずっとずっとうきぼりにされて)
ずっとずっと浮き彫りにされて
(みなにあわせてわらいながら)
皆に合わせて笑いながら
(えがおのしたですべてをみくだして)
笑顔の下で 全てを見下して
(そんなおのれというものだけ)
そんな 己というものだけ
(けしてかえようがないのに)
けして 変えようがないのに
(かっぱはかっぱでみなみなおなじ)
河童は河童で みなみな同じ
(ゆえにこのじぶんもまたおなじ)
故にこの自分も また同じ
(そうなのです,)
Qua ,
(そうなのです)
Qua
(だからわたしは)
だから私は
(みながこわくてしかたないのです。)
皆が怖くて仕方ないのです。
(かりそめでもあんねいをえたようなきで)
仮初でも 安寧を得たような気で
(いきていくどに)
生きていく度に
(またどこかにいわをおぼえ)
またどこかに違和を覚え
(けっきょくそのすべてが)
結局 その全てが
(またこっけいにおもえて)
また滑稽に思えて
(またこのばしょをも)
またこの場所をも
(すてたいとおもうように)
捨てたいと思うように
(かがみにうつしたせかい)
鏡に写した世界
(たとえすべてがかわっても)
たとえ 全てが変わっても
(さいごまでついてまわる)
最後までついて回る
(じぶんじしんとずっとむきあってしまって)
自分自身とずっと向き合ってしまって
(せめてみがってにうみおとされたなら)
せめて 身勝手に産み落とされたなら
(うらんでいきていくこともできたのに)
恨んで生きていくことも 出来たのに
(なぜうまれることをえらんだか)
なぜ 生まれることを選んだか
(それこそがゆるしがたくて)
それこそが許しがたくて
(どっちにもいられない)
どっちにも居られない
(どっちでもいきられない)
どっちでも生きられない
(そんなおもい)
そんな思い
(にとりつかれて)
にとりつかれて
(それならばいっそのこと)
それならばいっそのこと
(いかりにまかせてぜんぶ)
怒りに任せて全部
(そんなおもい)
そんな思い
(にとりかこまれて)
にとりかこまれて
(かべをみつめてのろわしく)
壁を見つめて 呪わしく
(210ごう)
「哀れな河童」
(のこえがこだまする)
の怒声が木魂する
(どこにいってもすくわれず)
どこに行っても救われず
(すべてをひていしつづける)
全てを否定し続ける
(でてゆけ!このあくとうどもめ!)
「出て行け! この悪党共め!
(おまえもばかな、)
お前も莫迦な、
(しっとぶかい、)
嫉妬深い、
(わiせつな、ずうずうしくもうぬぼれきった、ざんこくな、)
猥せつな、図々しくも自惚れきった、残酷な、
(むしのよいどうぶつなんだろう!」)
虫の善い 動物なんだろう!」
(ひともかっぱもみなみなおなじ)
人も河童も みなみな同じ
(すべてはひとしくおろかしく)
全ては等しく 愚かしく
(そうなのです,)
Qua ,
(そうなのです)
Qua
(だからわたしはすべてがこわくて、たまらなくて、)
だから私は 全てが怖くて、堪らなくて、
(ゆるせなくて、いきられないのです。)
許せなくて、生きられないのです。