タイド・コラプション

(なにももやさない)

何も燃やさない

(ひあそびににている)

火遊びに似ている

(いちどなれたなら)

一度 慣れたなら

(しだいしだいにもっとふかくへ)

次第次第にもっと深くへ

(だらくしてゆく)

堕落してゆく

(みいられた)

魅入られた

(そのきんきのかがやき)

その禁忌の輝き

(てをかざす)

手を翳す

(そのたびとりつかれるように)

その度取り憑かれるように

(かごめかごめ)

かごめ　かごめ

(かごのなかのとりが)

かごのなかのとりが

(きづかぬうちに)

きづかぬうちに

(かえりみちもかくして)

かえりみちもかくして

(なにももやさずとも)

何も燃やさずとも

(ひあそびのすぎたら)

火遊びの過ぎたら

(しんとうするひにちじょう)

浸透する非日常

(けしてとりかえしのつかない)

けして取り返しのつかない

(そのすずのおとがけしくゆれるたび)

その鈴の音が怪しく揺れる度

(あなたがすこしずつとおくなっていくようで)

貴女が少しずつ遠くなっていくようで

(なにをみているの)

何を見ているの

(なにをきいているの)

何を聴いているの

(わたしにふれられないせかいにむけて)

私に触れられない世界に向けて

(ゆめをみるような)

夢を見るような

(そのひとみはもう)

その瞳はもう

(とおいどこかをうつしているようで)

遠い何処かを映しているようで

(ねぇ、きっと、)

ねぇ、きっと、

(すくってみせるからね。)

救ってみせるからね。

(まえまえよあしをふむまま)

舞え舞えよ 足を踏むまま

(あれあれよとかごのとり)

あれあれよと 籠の鳥

(とりおいうものもつかまえてや)

鳥追うものも 捕まえてや

(かごめかごめもろともに)

かごめかごめ 諸共に

(かごめかごめ)

かごめ　かごめ

(かごのなかのとりを)

かごのなかのとりを

(そうしてまた)

そうしてまた

(とりがとりをよびよせて)

とりがとりをよびよせて

(けしてさけられない)

けして避けられない

(みいらどりににている)

木乃伊取りに似ている

(あなたをすくうには)

貴女を救うには

(おりにあしをふみいれるしか)

檻に足を踏み入れるしか

(もうむだなんだときづいてしまっても)

もう無駄なんだと気付いてしまっても

(あなたをすてることなどけしてできない)

貴女を捨てることなどけしてできない

(かせでつながれて)

枷で繋がれて

(おりにかこわれて)

檻に囲われて

(それでもあなたはしあわせだというの)

それでも 貴女は幸せだというの

(なにがただしくて)

何が正しくて

(なにがちがうのか)

何が違うのか

(あなたのめにといかけてみても)

貴女の眼に問いかけてみても

(なにもこたえてくれない)

何も答えてくれない

(なにもこたえてくれない)

何も応えてくれない

(かごめかごめ)

かごめ　かごめ

(かごのなかのとりよ)

かごのなかのとりよ

(あらたなとりを)

あらたなとりを

(けしててばなすことなかれ)

けしててばなすことなかれ

(あなたのからだを)

貴女の体を

(あなたのこころを)

貴女の心を

(それがあなたののぞむことなのならと)

それが貴女の望むことなのならと

(ともにだらくする)

共に堕落する

(そのおもいをねじふせて)

その思いをねじ伏せて

(わたしはまだくじけてはいない)

私はまだ挫けてはいない

(ねぇ、きっと、)

ねぇ、きっと、

(すくってみせるからね．．．)

救ってみせるからね...

(かごめかごめ)

かごめ　かごめ

(かごのなかのとりは)

かごのなかのとりは

(あらたなとりと)

あらたなとりと

(つがえつがえつがえて)

つがえつがえつがえて