零零

(ふたしか)

不確か

(かなえばえいえんはあまりにもろく)

叶えば永遠はあまりに脆く

(できなかったことだらけが)

出来なかったことだらけが

(うまくゆくようにみえて)

上手くゆくように見えて

(しずかに)

静かに

(ちかったむげんがうごきはじめる)

誓った無限が動きはじめる

(やききれてゆくものたちへと)

焼き切れてゆくものたちへと

(かけることばはせりふじゃない)

かける言葉は台詞じゃない

(めとはなのさきゆがんではあふれる)

目と鼻の先歪んでは溢れる

(こえにすらなれないああ)

声にすらなれない　ああ

(かくせないしんじつはうたがいのなか)

隠せない真実は疑いのなか

(しんじられてゆく)

信じられてゆく

(まちをつつんでく)

街を包んでく

(やがてそれすらわすれたそのとき)

やがてそれすら忘れたそのとき

(たずねてみたい)

訊ねてみたい

(ほほえんでいたい)

微笑んでいたい

(やがてすべてがぜろになるとき)

やがて総てが零になるとき

(てをつなぎふたり)

手を繋ぎふたり

(そっとおもってみたり)

そっと想ってみたり

(なるべく)

成る可く

(まっすぐへいたんなみちでなくとも)

まっすぐ平坦な道でなくとも

(すすみさだかにみるけしきに)

進み定かに観る景色に

(ためいき)

ため息

(できることなんてあまりにも)

出来ることなんてあまりにも

(ある)

ある

(めとはなのさきゆがんではあふれる)

目と鼻の先歪んでは溢れる

(こえにすらなれないああ)

声にすらなれない　ああ

(かくせないくやしさはそらへとあめへと)

隠せない悔しさは空へと雨へと

(きみをめざしふるかさをたたいてく)

きみを目指し降る　傘を叩いてく

(ひとはおもいでのごみばこじゃない)

ひとは思い出のゴミ箱じゃない

(それだけはいえるみをもってつげる)

それだけは言える身を持って告げる

(おもいだすのはおかしさだけ)

思い出すのはおかしさだけ

(よわさをいだくかなしくつよく)

弱さを抱くかなしく強く

(ららららららら)

ららららららら

(ららららららら)

ららららららら

(たずねてみたい)

訊ねてみたい

(ほほえんでいたい)

微笑んでいたい

(やがてすべてがぜろになるとき)

やがて総てが零になるとき

(てをつないだふたり)

手を繋いだふたり

(そっとおもってみたり)

そっと想ってみたり

(らららららら)

らららららら

(らららららら)

らららららら

(らららららら)

らららららら

(らららららら)

らららららら