序章。／『ユイカ』

(なにげなくとりはじめた)

何気なく撮り始めた

(きょうまでのかうんとだうん)

今日までのカウントダウン

(だれがへんしゅうすんのさ)

「誰が編集すんのさ!」

(ってはなしたひびがなつかしいね)

って話した日々が懐かしいね

(まえがみをなおそうとして)

前髪を直そうとして

(かめらをひらくたびに)

カメラを開くたびに

(すぐきづいてうつりこんでくるから)

すぐ気づいて写り込んでくるから

(ふえてくわたしのふぉるだ)

増えてく私のフォルダ

(こんなひびをわすれないように)

こんな日々を忘れないように

(いまわたしがうたにしよう)

今私が歌にしよう

(いまいきているこのせかいが)

今生きているこの世界が

(せいかいだなんていいきれやしないけど)

正解だなんて言い切れやしないけど

(いきていてよかったっておもえるのは)

生きていてよかったって思えるのは

(きみがいたから)

君がいたから

(いましんじてるこのじかんが)

今信じてるこの時間が

(いつかこいしくおもえたとしても)

いつか恋しく思えたとしても

(そのときはまたいつものように)

そのときはまたいつものように

(ほらあつまっていよう)

ほら集まっていよう

(びょうしんがろくをさすころ)

秒針が6を指す頃

(なりはじめるちゃいむのおと)

鳴り始めるチャイムの音

(このきょうしつのときのながれはちょっと)

この教室の時の流れはちょっと

(ちがうみたいです)

違うみたいです

(こんなひびにおわりをねがった)

こんな日々に終わりを願った

(あのひのわたしよ)

あの日の私よ

(ちゃんとわらえてるよ)

ちゃんと笑えてるよ

(いまいきているこのせかいは)

今生きているこの世界は

(りふじんにわたしたちをくるしめるけど)

理不尽に私たちを苦しめるけど

(そんななかでわらっていられたのは)

そんな中で笑っていられたのは

(きみがいたから)

君がいたから

(いましんじてるこのじかんは)

今信じてるこの時間は

(きっとこのさきなにがおこっても)

きっとこの先何が起こっても

(きえやしないよたいせつに)

消えやしないよ大切に

(ほらこころにしまっておこう)

ほら心にしまっておこう

(いつかゆめにつまずいて)

いつか夢につまずいて

(ふあんになったら)

不安になったら

(わたしのうたをききにきて)

私の歌を聴きにきて

(ここでうたっているから)

ここで歌っているから

(せなかおすから)

背中押すから

(それがわたしのゆめだから)

それが私の夢だから

(いまいきているこのせかいは)

今生きているこの世界は

(おわりがくることがきまってる)

終わりが来ることが決まってる

(でもきょうじゃない)

でも今日じゃない

(きょうまではまだじょしょうにすぎない)

今日まではまだ序章に過ぎない

(いまあいしてるこのじかんを)

今愛してるこの時間を

(ともにわらいないてくれたきみへ)

共に笑い泣いてくれた君へ

(しんみりしちゃうのはにあわないよ)

しんみりしちゃうのは似合わないよ

(ほらわらって)

ほら笑って

(あぁだいすきだ)

あぁだいすきだ