二千年…若しくは…二万年後の君へ・・・

(にせんねんもしくはにまんねんごのきみへ)

二千年…若しくは…二万年後の君へ・・・

(とむらいのはなのなまえもしらず)

弔いの花の名前も知らず

(とびさりしとりののこしたあとに)

飛び去りし鳥の残した跡に

(くさきはめぶき)

草木は芽吹き

(ことしもまたはるがくる)

今年もまた春が来る

(ふゆをおきざりに)

冬を置き去りに

(めぐるきせつにうらみうたえど)

廻る季節に恨み唄えど

(あなたはにどとかえってこない)

貴方は二度と帰ってこない

(さいごのくちづけを)

最後の口付けを

(あかくそめたのはわたし)

赤く染めたのは私

(ほかのだれでもない)

他の誰でもない

(ふるえるくびすじを)

震える首筋を

(つつみこむぬくもり)

包み込む温もり

(わたしはなんどでも)

私は何度でも

(このさむさにたちむかう)

この寒さに立ち向かう

(たたかえと)

戦えと

(たたかえと)

戦えと

(くりかえす)

繰り返す

(あなたのことば)

貴方の言葉

(いまでもたえずまだひびいてる)

今でも絶えずまだ響いてる

(ときがはこんだおだやかなひび)

時が運んだ穏やかな日々

(たむけたはなのように)

手向けた花のように

(ひめたことばは)

秘めた言葉は

(だれにもつげずいく)

誰にも告げず逝く

(れくいえむ)

レクイエム

(れくいえむ)

レクイエム

(ひつぎにはきみがあいしたはなを)

棺には君が愛した花を

(つみをゆるすなら)

罪を許すなら

(あかつきよ)

暁よ

(てらせ)

照らせ

(せかいはそのおとこのけんをくだき)

世界はその男の剣を砕き

(まてんろうのいただきにたっすると)

摩天楼の頂に達すると

(ばべるのとうをみおろしわらうのだ)

バベルの塔を見下ろし嗤うのだ

(ぞうおとふんどはもろはのけん)

憎悪と憤怒は諸刃の剣

(れきしはくりかえす)

歴史は繰り返す

(うめよ)

産めよ

(ふやせよと)

増やせよと

(だいちにみちて)

大地に満ちて

(こうてつのとりをそらへはなった)

鋼鉄の鳥を空へ放った

(じゆうはぐれんのゆみやとなって)

自由は紅蓮の弓矢となって

(なんどもくりかえす)

何度も繰り返す

(なげかえすいしを)

投げ返す石を

(すてられずにいる)

捨てられずに居る

(おくびょうなおれたちがみあげたそら)

臆病な《人類》が見上げた空

(りゅうせいににためいふのゆみや)

流星に似た冥府の弓矢

(れきしはくりかえす)

歴史は繰り返す

(そしてまたぜろになる)

そしてまた《無》になる

(きこえるか？)

聴こえるか？

(もりをでろ)

モリを出ろ

(なんどみちにまよっても)

何度道に迷っても

(やけのはらにも)

焼け野原にも

(くさきはめぶいた)

草木は芽吹いた

(ぶんめいがもつ)

文明が持つ

(かげとひかり)

影と光

(すべてをみていた)

総べてを見ていた

(たいじゅのうろで)

大樹の洞で

(きみはなにをしる？)

君は何を識る？

(ｌａｌａｌａｌａ)

La-la-la-la

(ｌａｌａｌａｌａ)

La-la-la-la

(にせんねんもしくは)

二千年…若しくは…

(にまんねんごのきみへ)

二万年後の君へ・・・