ENCORE　/ 手越祐也

(ひともまちもすべていろあせてただとおりすぎてゆくだけ)

人も　街も　全て　色あせて　ただ通り過ぎてゆくだけ

(たったふたりであうまえのひびにもどっただけなのに)

たった二人　出会う　前の日々に　戻っただけなのに

(そふぁーこしかけかたにもたれる)

ソファー腰掛け　肩にもたれる

(つよがりなきみのよわさだきしめていたかった)

強がりな　君の弱さ　抱きしめていたかった

(だいすきだよずっといっしょね)

「大好きだよ」　　「ずっと一緒ね」

(わらってよきすしてよもういちど)

笑ってよ　キスしてよ　もう一度

(これがさいごのこいだろう、だなんて)

これが　最後の恋だろう、だなんて

(ばかみたいにおもっていたことだってうそじゃないんだ)

ばかみたいに　思っていた事だって　嘘じゃないんだ

(しろくつきあかりもれるへやとなりにおだやかなねがお)

白く　月明かり　漏れる部屋　　となりに　穏やかな　寝顔

(そっとかみをなでたはずのてはただくうをかいただけ)

そっと髪を　撫でたはずの手は　ただ空を　かいただけ

(ゆめでさえもうかないやしない)

夢でさえ　もう　叶いやしない

(ねがいばかりがつのっていたいほどせつなくて)

願いばかりが　募って　痛いほど　切なくて

(だいすきだよずっといっしょね)

「大好きだよ」　　「ずっと一緒ね」

(わらってよきすしてよもういちど)

笑ってよ　キスしてよ　もう一度

(これがさいごのこいだろう、だなんて)

これが　最後の恋だろう、だなんて

(ばかみたいにおもっていたことだってうそじゃないんだ)

ばかみたいに　思っていた事だって　嘘じゃないんだ

(いったいどこでふたりのおもいすれちがったんだろう)

一体どこで　二人の想い　すれ違ったんだろう

(こんなにあいしているのに)

こんなに　愛しているのに

(もうおわったとわかってるさそれでもあなたをもとめてしまうの)

もう終わったと　わかってるさ　　それでも　あなたを　求めてしまうの

(わからないのもうやめにしよう)

「わからないの」　　　「もうやめにしよう」

(なかないでいかないでもうにどと)

泣かないで　　行かないで　もう二度と

(これがさいごのこいがいい、だなんて)

これが　最後の恋がいい、だなんて

(ばかみたいにねがったりできないよきみはもういない)

ばかみたいに　願ったりできないよ　君は　もういない