∴谵语ᚍ
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歌詞(問題文)
(びょうしんがきざまれたゆびさきで)
秒針が刻まれた指先で、
(まそかがみをたぐりよせ)
真澄鏡を手繰り寄せ、
(きょごうをひきつけたじゅうりょくが)
倨傲を引き付けた重力が、
(こいねがうぐしゃをあざけるのです)
冀う愚者を嘲るのです。
(まどろみのなかでひをつけた)
微睡みの中で火を付けた、
(だきすることすらもはばかられる)
唾棄することすらも憚られる、
(おいたてたはずのまそかがみが)
追い立てた筈の真澄鏡が、
(わたしのるこつをはむ)
わたしの鏤骨を食む。
(らいさんしゃが)
礼賛者が、
(なみにのまれて)
波に呑まれて、
(いきばをうしない)
行き場を失い、
(よいしれる)
酔い癡れる。
(ぜつむにのぞきこまれて)
絶無に覗き込まれて、
(みめかたちがるこくされたゆむ)
見目形が鏤刻され弛む。
(はくらくしたたとえがあらわす)
剥落した喩えが表す、
(それがつらなりざんげんにあう)
其れが連なり、讒言にあう。
(かみあわずたちきられた)
噛み合わず断ち切られた、
(ゆめのなかはひどくけいはくで)
夢の中は酷く軽薄で、
(いのちがみまかるおとをたてる)
命が身罷る音を立てる、
(きっとだれかのせいで)
きっと誰かの所為で。
(くらがりのなかでこにきえた)
暗がりの中で弧に消えた、
(とみにふやけたいちでえんえがく)
頓に潤けた位置で円描く。
(ゆびさきにやどるあぽとーしす)
指先に宿るアポトーシス、
(ゆえにわすれがしする)
故に遺れ餓死する。
(さげすんだすえ)
蔑んだ末、
(きょうわをへだて)
協和を隔て、
(しきそくぜくうにめをつける)
色即是空に目を附ける。
(かしをてらうえんとろぴー)
瑕疵を衒うエントロピー、
(のうずいはえいきょをくだく)
脳髄は盈虚を砕く。
(うみおとされたふたつのかげ)
産み落とされた弐つの蔭、
(はくどうをとめて)
拍動を止めて、
(さまよいつづけた)
彷徨い続けた。
(ぜつむにのぞきこまれて)
絶無に覗き込まれて、
(みめかたちがるこくされたゆむ)
見目形が鏤刻され弛む。
(はくらくしたたとえがあらわす)
剥落した喩えが表す、
(それがつらなりざんげんにあう)
其れが連なり、讒言にあう。
(かみあわずけいがいかした)
噛み合わず形骸化した、
(ゆめのなかはひどくけいはくで)
夢の中は酷く軽薄で、
(いのちがみまかるおとをたてた)
命が身罷る音を立てた、
(きっとだれかのせいで)
きっと誰かの所為で。