ジベタトラベル

(よくきけしょくんらおうのごぜんだ)

よく聞け諸君ら王の御前だ

(かいてきゆうしゅうごくらくじょうど)

快適有終極楽浄土

(しんせいきのまくあけおえるはていと)

新世紀の幕開け終えるは帝都

(ろうにゃくなんにょもみなみなおどれいま)

老若男女も皆々踊れ今

(たいれつむらがるあかつきやっつ)

隊列群がる暁八つ

(きゅうばんがいえんちょうせんしかいはりょうこう)

九番街延長戦視界は良好

(しんほうあんせつりつたかぶるみんしゅう)

新法案設立高ぶる民衆

(はいずりはいずりゆうえんてんたいおくまでのばせ)

這いずり這いずり遊園天体奥まで伸ばせ

(ちていからにらむこくうへとおちる)

地底から睨む虚空へと落ちる

(こどもたちあちらこちらへとちった)

子供たちあちらこちらへと散った

(りくごうつかさどるはんてんするせかい)

六合司る反転する世界

(あんらくひっすのじべたきょう)

安楽必須のジベタ教

(はっそうでとべしほうへちれちれ)

八双で飛べ四方へ散れ散れ

(みかいのしんてんちしんぜんこうふくとう)

未開の新天地、神前降伏党

(せいてはことしそんじるらしい)

急いては事為損じるらしい

(きがさなるおうのおふれでいまこそ)

気嵩なる王の御布令で今こそ

(くうきょのはてとびこんだ)

空虚の果て飛び込んだ

(しょうそうはかてのみこんだ)

焦燥は糧飲み込んだ

(きだいのうでみこまれたらしい)

稀代の腕見込まれたらしい

(しょうぜんのちちゅうだいとしがおでむかえ)

竦然の地中大都市がお出迎え

(よくきけしょくんらおうのごぜんだ)

よく聞け諸君ら王の御前だ

(かいらくとうすいごくらくじょうど)

快楽陶酔極楽浄土

(しんてんちのかいたくるてんのていと)

新天地の開拓流転の帝都

(しんぞうはあからさまときをつげふうかいするきょげんと)

心臓はあからさま時を告げ風解する虚言と

(おうまがときどきてびょうしやっつ)

逢魔が刻々手拍子八つ

(さんざいするあんてなかんどはりょうこう)

散在するアンテナ感度は良好

(しんほうあんとらべるはてまでとおく)

新法案トラベル果てまで遠く

(はいずりはいずりしんかいてんかいおくまでとばせ)

這いずり這いずり深海天界奥まで飛ばせ

(じひびきがうなるはんしょうするりゅうせいぐん)

地響きが唸る反照する流星群

(きょこうじゅしけーじかけだしてかいひ)

虚構樹脂ケージ駆け出して回避

(まだまだすすむとうげんきょうめざし)

まだまだ進む桃源郷目指し

(きょうらくひっしのじべたきょう)

享楽必死のジベタ教

(まっとうにそれとほうにくれくれ)

真っ当に逸れ、途方に暮れ暮れ

(みとうのきょうかいせんどんてんゆうれいせん)

未踏の境界線曇天幽霊船

(せいてはことしそんじるらしい)

急いては事為損じるらしい

(こうきなるおうのおふれでいまこそ)

高貴なる王の御布令で今こそ

(さんたんたるこうけいとびこえた)

惨憺たる光景飛び越えた

(りゅうじょうのしえんのみこんだ)

粒状の紫煙飲み込んだ

(ひらいたちていはりめぐるらしい)

開いた地底貼り巡るらしい

(そうぜんのちちゅうだいとしふくれあがる)

騒然の地中大都市膨れ上がる

(はっそうでとべしほうへちれちれ)

八双で飛べ四方へ散れ散れ

(みかいのしんてんちしょうてんたいようけい)

未開の新天地、昇天太陽系

(せいてはことしそんじるらしい)

急いては事為損じるらしい

(むになるおうのおふれでいまこそ)

無二なる王の御布令で今こそ

(どんつうのきどうとびこんだ)

鈍痛の軌道飛び込んだ

(しほうのかげのみこんだ)

四方の影飲み込んだ

(きっしょうのはたふりかざせらしん)

吉祥の旗振りかざせ羅針

(くうぜんのちちゅうだいとしがおでむかえ)

空前の地中大都市がお出迎え