太陽の破片

(ゆうべ　ねむれずに　しつぼうとたたかった)

昨晩　眠れずに　失望と戦った

(きみが　かなしくみえる　まちがかなしいから)

君が　悲しく見える　街が悲しいから

(ゆうべ　ひとばんじゅう　よくぼうとたたかった)

昨晩　一晩中　欲望と戦った

(きみをつつむものすべてが　ぼくをこわすから)

君を包むもの全てが　僕を壊すから

(すりかわってゆく　げんじつとの　はざまにえがいたゆめが)

すり変わってゆく　現実との　はざまに描いた夢が

(あいをきずつける　くらしはただ　まちあかりにてらされ)

愛を傷つける　暮しはただ　街明かりに照らされ

(なにをしんじるの　どこへむかうの)

何を信じるの　どこへ向かうの

(ぼくのてもにぎらずに　きえるのはなぜ)

僕の手も握らずに　消えるのは何故

(だれもてをさしのべず　なにかにおびえるなら)

誰も手をさしのべず　何かにおびえるなら

(じゆう　へいわ　そして　あいをなにでしめすのか)

自由　平和　そして　愛を何で示すのか

(だから　ひとばんじゅう　ぜつぼうとたたかった)

だから　一晩中　絶望と戦った

(ぼくはただ　きよらかな　あいをしんじている)

僕はただ　清らかな　愛を信じている

(めをつぶってみる　なみだがほら　かわくまでのあいだに)

目をつぶってみる　涙がほら　渇くまでの間に

(わすれられるさ　やぶれたやくそくのまえで　ひとはいつも)

忘れられるさ　破れた約束の前で　人はいつも

(いつわりつづける　だけど　きみを)

偽りつづける　だけど　君を

(もうよくぼうのはてにただ　うばわれたくはない)

もう欲望の果てにただ　奪われたくはない

(きみをまもりたい　かなしみこぼれぬよう)

君を守りたい　悲しみこぼれぬよう

(あわれみが　いまきぼうのうちにうまれるよう)

あわれみが　今希望の内に生まれるよう

(もしきみが　くらやみにひかりをもとめるなら)

もし君が　暗闇に光を求めるなら

(ごらん　ぼくを　たいようのはへんが　ほほをつたう)

ごらん　僕を　太陽の破片が　頬をつたう

(ゆうべ　ねむれずに)

昨晩　眠れずに

(ゆうべ　ねむれずに)

昨晩　眠れずに