エス/内緒のピアス

(きみのひとみのなかのがらすには)

君の瞳の中のガラスには

(いったいなにがうつっているのだろう)

一体何が映っているのだろう

(もしもそれがぼくだけじゃないなら)

もしもそれが僕だけじゃないなら

(ぼくはそれをくだいてしまいそう)

僕はそれを砕いてしまいそう

(どうせきっとずっとそんなかおで)

どうせきっとずっとそんな顔で

(あまえていたんでしょう)

甘えていたんでしょう

(ぼくにとっちゃなにもかもが)

僕にとっちゃ何もかもが

(きみだけでそまっているのに)

君だけで染まっているのに

(ぼくのかおりときみのかおりを)

僕の香りと君の香りを

(まぜあってほしい)

混ぜあってほしい

(にぶいいたみとにがいなにかで)

鈍い痛みと苦い何かで

(くるしんでほしい)

苦しんでほしい

(ただみにくくてよわいこころも)

ただ醜くて弱い心も

(あじわってほしい)

味わってほしい

(ぼくのすべてをきみのすべてで)

僕のすべてを君のすべてで

(うけとめて)

受け止めて

(きみのあたまのなかのふぃるむには)

君の頭の中のフィルムには

(いったいなにがきざまれているのだろう)

一体何が刻まれているのだろう

(もしもそれがぼくだけじゃないのなら)

もしもそれが僕だけじゃないのなら

(ぼくはそれをくだいてのみほそう)

僕はそれを砕いて飲みほそう

(どうせきっとずっとそんなこえで)

どうせきっとずっとそんな声で

(よがっていたんでしょう)

よがっていたんでしょう

(ぼくにとっちゃなにもかもが)

僕にとっちゃ何もかもが

(きみだけでそまっているのに)

君だけで染まっているのに

(ぼくのかおりときみのかおりを)

僕の香りと君の香りを

(まぜあってみたい)

混ぜあってみたい

(そのやさしさをきえぬこうかいで)

その優しさを消えぬ後悔で

(そめあげてみたい)

染めあげてみたい

(ただみにくくてよわいこころも)

ただ醜くて弱い心も

(はきだしてみたい)

吐き出してみたい

(きみのすべてをぼくのすべてで)

君のすべてを僕のすべてで

(ゆがませて)

歪ませて

(くだけてとがったこころもぜんぶ)

砕けて尖った心もぜんぶ

(かくしきれないとがでさえぜんぶ)

隠しきれない咎でさえぜんぶ

(いまにもあふれるおもいもぜんぶ)

今にも溢れる想いもぜんぶ

(うけとめて)

受け止めて

(よくあるこうふくなどきたいしちゃいない)

よくある幸福など期待しちゃいない

(ふつうだなんてぼくはもちあわせていないし)

普通だなんて僕は持ち合わせていないし

(きみをおもうむねだけひだいしていたい)

君を想う胸だけ肥大して痛い

(おねがいないていないで)

お願い泣いていないで

(わらってほしい)

笑ってほしい

(ぼくのかおりときみのかおりを)

僕の香りと君の香りを

(まぜあってほしい)

混ぜあってほしい

(にぶいいたみとにがいなにかで)

鈍い痛みと苦い何かで

(くるしんでほしい)

苦しんでほしい

(ただみにくくてよわいこころも)

ただ醜くて弱い心も

(あじわってほしい)

味わってほしい

(ぼくのすべてをきみのすべてで)

僕のすべてを君のすべてで

(うけとめて)

受け止めて

(ぼくとひとつになって)

僕とひとつになって

(おわってほしい)

終わってほしい

(ぼくのひとつであって)

僕のひとつであって

(ぼくだけのひとつであって)

僕だけのひとつであって

(ぼくのひとつであって)

僕のひとつであって

(おわってほしい)

終わってほしい

(ぼくとおわってほしい)

僕と終わってほしい