星間漂流_seiza

(このひろいぎんがのくらやみ)

この広い銀河の暗闇

(ただよいつづけるわたしはあなたのすぷーとにく)

漂い続けるわたしはあなたのスプートニク

(しゅうかいきどうでめぐりあうのがあなたでよかった)

周回軌道で巡り合うのがあなたでよかった

(れこーどがおとをとばすように)

レコードが音を飛ばすように

(あなたがいつかわすれても)

あなたがいつか忘れても

(きざまれていためろでぃかわりにうたうから)

刻まれていたメロディ代わりに歌うから

(あなたのためにいきていきたい)

あなたのために生きていきたい

(それがかずあるくるしみのひとつだとしても)

それが数ある苦しみのひとつだとしても

(さばくにゆれるいちりんのばらがあなたならみずをあげるように)

砂漠に揺れる一輪の薔薇があなたなら水をあげるように

(なみだもさしだせる)

涙も差し出せる

(しらないまちでみあげたそら)

知らない街で見上げた空

(あなたがおしえてくれたせいざ)

あなたが教えてくれた星座

(がらでもないけどゆびでなぞれば)

柄でもないけど指でなぞれば

(ほんのすこしさびしくなれた)

ほんの少し寂しくなれた

(あさはきぼうにみちている)

朝は希望に満ちている

(それならばなぜこんなにも)

それならば何故こんなにも

(このよるよあけるなとねがってしまうのか)

この夜よ明けるなと願ってしまうのか

(あなたがいればそれだけでいい)

あなたがいればそれだけでいい

(それがかずあるまちがいのひとつだとしても)

それが数ある間違いのひとつだとしても

(のあのはこぶねからこぼれおちたしずくの)

ノアの方舟からこぼれ落ちた雫の

(ひとつがあなたなら)

ひとつがあなたなら

(ふねをすてるから)

舟を捨てるから

(いくおくねんのれきしにも)

幾億年の歴史にも

(のこらないほどのこのしゅんかんを)

残らないほどのこの瞬間を

(あなたとふたりつみかさねたい)

あなたとふたり積み重ねたい

(やがてほしになるひまで)

やがて星になる日まで

(あなたのそばでいきていきたい)

あなたのそばで生きていきたい

(それがのろいのようにふたりをしばろうとも)

それが呪いのようにふたりを縛ろうとも

(どんなせいさんなみらいもあなたがいれば)

どんな凄惨な未来もあなたがいれば

(あいしてしまうだろう)

愛してしまうだろう

(あなたととわにいきていきたい)

あなたと永遠に生きていきたい

(たとえわたしがこのりんかくをなくそうとも)

たとえわたしがこの輪郭を失くそうとも

(あなたがとじたまぶたにうかべるけしきに)

あなたが閉じた瞼に浮かべる景色に

(わたしもすめたなら)

わたしも住めたなら

(せかいがそうまとうをみる)

世界が走馬灯を観る

(そこにうつらなくても)

そこに映らなくても

(うまれてきたことを)

生まれてきたことを

(しあわせとよんでみよう)

幸せと呼んでみよう