利根川幸雄

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金は命より重い

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(おまえらがいまなすべきことはかつことかってここからぬけでること)

お前らが今なすべきことは勝つこと 勝ってここから抜け出ること

(こころにきざめ!かつことかつことだけがすべてだ。かたなければごみ!)

心に刻め!勝つこと 勝つことだけが全てだ。勝たなければゴミ!

(かたなければかたなければかたなければ・・・)

勝たなければ 勝たなければ 勝たなければ・・・

(やすくないんだ。にせんまんいっせんまんというかねはかんちがいするながきめらが)

安くないんだ。二千万一千万という金は 勘違いするなガキめらが

(かねはな、いのちよりおもいんだ)

金はな、命より重いんだ

(このむこのまざるとにかかわらずひとはかねをえるためじんせいのおおくのじかんを)

好む好まざるとにかかわらず人は金を得るため人生の多くの時間を

(そのためにつかっているいいかえればじぶんのそんざいいのちをけずっている)

そのために使っている 言い換えれば自分の存在 命を削っている

(そんざいそのものをかねにかえているんださらりーまんだろうがやくにんだろうが)

存在そのものを金に換えているんだ サラリーマンだろうが役人だろうが

(みんないのちがけでかねをえている)

みんな命懸けで金を得ている

(そうぞうしてみろえりーとといわれているれんちゅうのじんせいを)

想像してみろ エリートといわれている連中の人生を

(しょうがくちゅうがくとじゅくがよいをし、つねにせいせきはとっぷくらす。ゆうめいちゅうがくゆうめいしんがっこう)

小学中学と塾通いをし、常に成績はトップクラス。有名中学有名進学校

(いちりゅうだいがくとじゅけんせんそうにかって、やっといちりゅうきぎょうにはいっても)

一流大学と受験戦争に勝って、やっと一流企業に入っても

(まっているのはしゅっせきょうそうしごとだいいちとかんがえじょうしにへつらい)

待っているのは出世競争 仕事第一と考え上司にへつらい

(とりひきさきにはおべっかまいにちりちぎにかいしゃにかよい、ざんぎょうをし)

取引先にはおべっか 毎日律義に会社に通い、残業をし

(そんなせいかつをじゅうねんあまりつづけてさんじゅうだいなかば、しじゅう)

そんな生活を十年余り続けて三十代半ば、四十

(そういうとしになってやっとたくわえられるきんがくは、いっせんまんにせんまんというかねなんだ)

そういう歳になってやっと蓄えられる金額は、一千万二千万という金なんだ

(わかるか!にせんまんはたいきん、たいきんなんだ!それにくらべておまえらはなんだ)

わかるか!二千万は大金、大金なんだ!それに比べてお前らは何だ

(ひっしにべんきょうしたわけでもなく、けんめいにはたらいたわけでもない)

必死に勉強したわけでもなく、懸命に働いたわけでもない

(なにもきづかず、なにもたえず、なにものりこえずだらだらすごし)

何も気づかず、何も耐えず、何も乗り越えず ダラダラ過ごし

(やったことといえばほんのじゅうすうふんのよきょう)

やったことといえばほんの十数分の余興

など

(なめるな!あんなもんでにせんまんというたいきんがてにはいるか)

舐めるな!あんなもんで二千万という大金が手に入るか

(それでもてにいれたいそうしてもてにいれたいとなったらこれはもう)

それでも手に入れたい そうしても手に入れたい となったらこれはもう

(いのちをはるいがいにないさぁめをさませわたれ!わたるんだ!)

命を張る以外に無い さぁ目を覚ませ 渡れ!渡るんだ!

(このきかいをのがしたらにせんまんなんてもうおまえらにはしょうがいてにできない)

この機会を逃したら二千万なんてもうお前らには生涯手に出来ない

(わたればこんどこそなんのじょうけんもつけずにすっきりわたしてやる)

渡れば今度こそなんの条件も付けずにスッキリ渡してやる

(いけ!つかむんだ!みらいを)

行け!掴むんだ!未来を

(ずれたいのちごいだぎぶあっぷ?しんけんしょうぶにそんなものはあるかばかものが)

ずれた命乞いだ ギブアップ?真剣勝負にそんなものはあるか馬鹿者が

(びょうきだなどんなじたいにいたろうととことんしんけんになれないというやまいだ)

病気だな どんな事態に至ろうととことん真剣になれないという病だ

(いのちがけのしょうぶはいぼくはしとつたえているのにぎぶあっぷできるとかんがえる)

命懸けの勝負 敗北は死と伝えているのにギブアップできると考える

(つまりしんけんではないのだこのぜったいぜつめいのはしですらしんけんになれぬざれごと)

つまり真剣ではないのだ この絶体絶命の橋ですら真剣になれぬ戯言

(かくうのしょうぶほんとうではないつうじょうしょうがいやつらはそのくうそうからめざめない)

架空の勝負本当ではない 通常生涯奴らはその空想から目覚めない

(つまらないまいにちをおくりひびをむだにぬりつぶしいくつになろうといいつづけるのだ)

つまらない毎日を送り日々を無駄に塗りつぶしいくつになろうと言い続けるのだ

(じぶんのじんせいのほんばんはまださきなんだとほんとうのおれをつかってないから)

自分の人生の本番はまだ先なんだと 本当の俺を使ってないから

(いまはまだこのていどなんだとそういいつづけ、いいつづけ、おいて、しぬ)

今はまだこの程度なんだと そういい続け、言い続け、老いて、死ぬ

(そのまぎわようやくきづくいままでいきてきたすべてがまるごとほんものだったことを)

その間際ようやく気付く 今まで生きてきた全てが丸ごと本物だったことを

(ひとはかりになどいきていないしかりにしぬこともできぬとうぜんだ!もんだいは)

人は仮になど生きていないし仮に死ぬこともできぬ 当然だ!問題は

(そのとうぜんにきがついているかどうか、しんにかくせいしているかどうかだ。)

その当然に気が付いているかどうか、真に覚醒しているかどうかだ。

(そうかんがえればこのはしはあらりょうじだがやつらがうまれかわるいいきっかけかもしれぬ)

そう考えればこの橋は荒療治だが奴らが生まれ変わるいいきっかけかもしれぬ

(このしゅら、しとあいたいしたほんとうのせいをとっぱできればめざめるかも)

この修羅、死と相対した本当の生を突破できれば目覚めるかも

(あたまのきりがはれるさいせいのとびらがあく)

頭の霧が晴れる 再生の扉があく

(もっともとっぱできればだがな)

もっとも 突破できればだがな

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