魔法少女幸福論

(いつだってひとりでまるべりか)

いつだって一人でマルベリカ

(たいがいひとふりたいくつなきせきだ)

大概ひと振り　退屈な奇跡だ

(たすけのきっかけもいたずらも)

助けのキッカケも悪戯も

(なんだってかなうまぎすぺりか)

何だって叶う　マギスペリカ

(じみだってさけられそりたりか)

地味だって避けられ　ソリタリカ

(どうしてかくさなきゃってひさんなおきてだって)

どうして隠さなきゃって　悲惨なオキテだって

(もうねんもそくばくそんなのって)

妄念も束縛そんなのって！

(まいにちへいきんてんはもうこりごりでさ)

毎日、平均点はもう懲り懲りでさ

(てれびもしゅうかんしもそう)

テレビも週刊誌も、そう。

(みらいきたいもぜんぶゆれるけど)

未来、期待もゼンブ揺れるけど

(こたえがふりむかなきゃいみがないの)

答えが振り向かなきゃ意味がないの

(きょうくらいやくそくやぶって)

今日くらい　約束破って

(みがってかわったこうふくせん)

身勝手　変わった　幸福戦

(たとえばひとやでせかいがおわるとか)

例えば一夜（ひとや）で世界が終わるとか

(ちょっとしたまほうがつかえたりだとか)

ちょっとした魔法が　使えたりだとか

(そんなじょうだんでだませないって)

そんな冗談でだませないって

(わかっているけれどうまれかわらせて)

わかっているけれど　生まれ変わらせて

(いつだってこどもでまるべりか)

いつだって子供で　マルベリカ

(てっこつむきだしはいえんごぜんさんじ)

鉄骨剥き出し　廃園午前３時

(おとなになるのがこわいって)

大人になるのが怖いって

(ながいよるがとぎれるのもこわいって)

長い夜が途切れるのも怖いって

(まるでまほうみたいって)

まるで魔法みたい！って

(ぼつにゅうかんでほしがってみても)

没入感で欲しがってみても

(にんぎょうあそびだってしってるって)

人形遊びだって知ってるって

(だけどつみをおってさえももとめたいみらいを)

だけど罪を負ってさえも　求めたい未来を

(だいきらいだってなげすてたりつちにうめるはずもない)

大嫌いだって投げ捨てたり　土に埋めるはずもない

(きょうをわすれさせないってしばることでしらしめても)

今日を忘れさせないって　縛ることで知らしめても

(こんやだけひどくかわって)

今夜だけ酷く変わって

(やけてこげたしんぱくすう)

妬けて　焦げた　心拍数

(みたされないことをせめたてて)

満たされないことを責め立てて

(そこにすうこうなあいなどないんだ)

そこに崇高な　愛などないんだ

(そんなわたしをゆるしてほしいって)

そんな私を赦して欲しいって

(まもれないやくそくをしんじつづけてる)

守れない約束を　信じ続けてる

(あいもかわらずしんじょうさえもみにくく)

相も変わらず心情さえも醜く

(だいじにそだったもうしんしょうじょのげんそうは)

大事に育った　妄信少女の幻想は

(きっときづかないままそげおちた)

きっと気付かないまま削げ落ちた

(もうきせきはふりそそがれないんだ)

もう　奇跡は降り注がれないんだ

(たとえちきゅうをかきみだすまほうでさえも)

例え地球をかき乱す魔法でさえも

(こわせないおもいのけっしょう)

壊せない想いの結晶

(よくのうずにまかれしずんでくうちゅうで)

欲の渦に巻かれ沈んでく宇宙で

(じぶんをなくしたあいのしんりゃくしゃよ)

自分を失くした、愛の侵略者よ！

(ほんのひとやでせかいがおわるとか)

ほんの一夜（ひとや）で世界が終わるとか

(ちょっとしたまほうがつかえたりだとか)

ちょっとした魔法が　使えたりだとか

(そんなじょうだんであいしてみたいんだ)

そんな冗談で愛してみたいんだ

(このよのすべてをきみにきいてみたい)

この世の全てを　君に聞いてみたい