チョコレート革命

(べつになんのいしきもないんだ)

別に何の意識もないんだ

(きょうがなんのひかもしらないんだ)

今日が何の日かも知らないんだ

(だけどなんかやけにくらすじゅうが)

だけどなんかやけにクラス中が

(そわそわしてるんだ)

そわそわしてるんだ

(とくにこころあたりもないけど)

特に心当たりもないけど

(あまいものはとくいじゃないけど)

甘いものは得意じゃないけど？

(なんてつよがりたちとうらはらに)

なんて強がりたちと裏腹に

(ざわざわするむねのおく)

ざわざわする胸の奥

(そのせいふくのなかにかくしてもわかる)

その制服の内側に隠しても分かる

(きみのたったひとつ)

キミの本命

(そのいきさきがどうかここであるように)

その行き先がどうかここであるように

(どんなすいーつよりあまくて)

どんなスイーツより甘くて

(どんなことばよりほしいもの)

どんな言葉より欲しいもの

(むかんしんなふりも)

無関心なふりも

(めでおっかけてたらばればれ)

目で追っかけてたらバレバレ？

(このかっとうもふかんでみればささいなせいしゅんで)

この葛藤も俯瞰で見れば些細な青春で

(だけどぼくにとってはきょうがうちゅうのちゅうしんで)

だけどボクにとっては今日が宇宙の中心で

(だからもうたいへんで)

だから、もう大変で

(べつになんのいしきもなかった)

別に何の意識もなかった？

(いつからみょうじでよびあってた)

いつから名字で呼び合ってた？

(むかしはなんのはじらいもなく)

昔はなんの恥じらいもなく

(そのなまえもよべたのに)

その名前も呼べたのに

(っていうかべつに)

っていうか、別に

(かわいいじょしならほかのくらすにもよそのがっこうにもいるし)

かわいい女子なら他のクラスにもよその学校にもいるし

(なんならがっこうからそとのせかいにはそのなんばいとかいるし)

なんなら学校から外の世界にはその何倍とかいるし

(そもそもみためよりもはなしとかしゅみとかあうこのほうがすきだし)

そもそも見た目よりも話とか趣味とか合う子のほうが好きだし

(そういやきみがそうだっけ)

…そういや、キミがそうだっけ

(かけがえないものとはなれたとききづく)

かけがえないものと離れた時、気付く

(ふくざつなこいのあまいぷろせすばかりもとめてたんだ)

複雑な恋の甘い工程ばかり求めてたんだ

(どんなじゅえるよりこうかで)

どんな宝石より高価で

(どんなほしよりえがたいもの)

どんな星より得難いもの

(たんじゅんなことをてをのばしおもいしる)

単純なことを手を伸ばし思い知る

(もうだいすきだって)

もう「大好き」だって

(きみのこと)

(キミのこと)

(ぼくからいって)

ボクから言って

(きみだけに)

(キミだけに)

(なんてできるゆうきもなく)

…なんてできる勇気もなく

(とまってはまわるまねーじゅどれ)

止まっては廻る金色回転木馬

(まだあるって)

「まだある」って

(いいきかせて)

(言い聞かせて)

(なくはないって)

「なくはない」って

(いいきかせて)

(言い聞かせて)

(まだひとりまっている)

まだ一人待っている

(うちゅうのしゅうてんち)

宇宙の終点地

(きみがえらんだだれかは)

キミが選んだ誰かは

(ぼくじゃないとしってるけど)

ボクじゃないと知ってるけど

(なんでもないふりして)

なんでもないふりして

(おうえんしたいけどだめだね)

応援したいけど…ダメだね

(このかっとうもふかんでみればなにもないとおなじで)

この葛藤も俯瞰で見れば何もないと同じで

(だけどぼくにとってはきみがせかいのぜんぶで)

だけどボクにとってはキミが世界の全部で

(だからまだまってる)

だから、まだ待ってる