沈丁花

(このほしがおわるころだれもがぜつぼうをなげうり)

この星が終わる頃　誰もが絶望を投げ売り

(ふつうにいきたいだけなのにぼくらにはそれがむずかしくて)

"普通"に生きたいだけなのに　僕らにはそれが難しくて

(そんなはなしをきみとした)

そんな話を君とした

(しろいはだてっとうのうえ)

白い肌　鉄塔の上

(うまれたほしがちがうかもね)

「生まれた星が違うかもね」

(わらうきみをみてた)

笑う君を　見てた

(いらないないない)

いらない　ない　ない

(ぼくはいらない)

僕は　いらない

(なにもできなくて)

何も　出来なくて

(さよならばいばい)

さよなら　バイバイ

(あいしてたけどそれはささいなことさ)

愛してたけど　それは些細なことさ

(いつかまたであうなら)

いつか　また出会うなら

(おたがいちがうだれかだ)

お互い　違う誰かだ

(きみがいなくなってさ)

君が　居なくなってさ

(いきるのがつらいんだ)

生きるのが　つらいんだ

(このほしはつづいてくきみのほしとはまじわらずに)

この星は続いてく　君の星とは交わらずに

(むかんしんなひとになってくたいせつなことすらわすれて)

無関心な人になってく　大切なことすら忘れて

(きみはいないとわかってる)

君は居ないと分かってる

(まちのすみおもかげさがし)

街の隅　面影探し

(なみだふみきりおちていく)

涙　踏切　落ちていく

(ひとりきりおぼれて)

一人きり　溺れて

(いらないないない)

いらない　ない　ない

(ぼくがいたなら)

僕が　いたなら

(いつかきずつけるさ)

いつか　傷つけるさ

(さよならばいばい)

さよなら　バイバイ

(あいしてたけど)

愛してたけど

(わすれたほうがましさ)

忘れたほうがましさ

(いつかまたであうなら)

いつか　また出会うなら

(おたがいちがうだれかだ)

お互い　違う誰かだ

(きみがいなくなってさ)

君が　居なくなってさ

(いきるのがつらいんだ)

生きるのが　つらいんだ

(りゅうせいがながれていく)

流星が　流れていく

(ねがうことばすらない)

願う言葉すらない

(きみはいつかぼくをわすれて)

君はいつか　僕を忘れて

(そしてぼくはきえるんだ)

そして　僕は　消えるんだ