Room／esoragoto

(こんやはひとりでなかせておくれ)

今夜は一人で泣かせておくれ

(もうふにくるまりひみつのくにへ)

毛布に包まりひみつの国へ

(とどかないのにもうとどかないのに)

届かないのに もう届かないのに

(とどかないのにおぼれてしまう)

届かないのに 溺れてしまう

(いつかはかがやくちょうになれると)

いつかは輝く蝶になれると

(たえしのんでみたのはだれのためだろう？)

耐え忍んでみたのは誰のためだろう？

(まださむいからほらまださむいから)

まだ寒いから ほらまだ寒いから

(まださむいからそういいきかせた)

まだ寒いから そう言い聞かせた

(やりのこしたことばっか)

やり残したことばっか

(そのくせからだはうごかないようだ)

その癖 身体は動かないようだ

(あふれだしかけたおもいも)

溢れ出しかけた想いも

(あのこにつたえそびれてしまった)

あの子に伝えそびれてしまった

(きのぬけたたんさんばかりのんで)

気の抜けた炭酸ばかり飲んで

(いきたふりをしてんだよ)

生きたふりをしてんだよ

(まだまだまだ)

まだ まだ まだ

(さよならみはてぬまちをゆく)

さよなら見果てぬ街を往く

(きみとぼくのしらないだれかにささぐ)

君と僕の知らない誰かに捧ぐ

(いばしょはどこにもみあたらない)

居場所は何処にも見当たらない

(きっとないているんだねぼくもおなじさ)

きっと泣いているんだね 僕も同じさ

(かぜがふいたこれでさいごだ)

風が吹いた これで最後だ

(まどぎわたたずむしょうじょのよこで)

窓際佇む少女の横で

(いたずらにわらうてんしとあくま)

悪戯に笑う天使と悪魔

(よはふかいからまだよはふかいから)

夜は深いから まだ夜は深いから

(よはふかいからいっしょにねむろう)

夜は深いから 一緒に眠ろう

(いぞんこそがあいだって)

依存こそが愛だって

(しあわせのかずばかりきそいあった)

幸せの数ばかり競い合った

(みぎにならうことさえもできない)

右に倣うことさえも出来ない

(ぼくはぼくでいたかった)

僕は僕でいたかった

(なきつぶれてはまたあさをまって)

泣き潰れてはまた朝を待って

(こうかいしているんだろう)

後悔しているんだろう

(まだまだまだ)

まだ まだ まだ

(ごめんねつよがることさえも)

ごめんね 強がることさえも

(いまはむずかしくてなみだにそまる)

今は難しくて涙に染まる

(こんなにきれいなほしぞらが)

こんなに綺麗な星空が

(なぜかはなびみたくはじけてみえた)

何故か花火みたく弾けて見えた

(かぜがふいたこれでさいごだ)

風が吹いた これで最後だ

(からだがしずんでいく)

身体が沈んでいく

(ねむりにおちていく)

眠りに落ちていく

(すべてがゆめなら)

全てが夢なら

(いますぐだきしめたいよ)

今すぐ抱きしめたいよ

(さよならみはてぬまちをゆく)

さよなら 見果てぬ街を往く

(きみとぼくのしらないだれかにささぐ)

君と僕の知らない誰かに捧ぐ

(いばしょはここにもみあたらない)

居場所は此処にも見当たらない

(きっとないているんだねぼくもおなじさ)

きっと泣いているんだね 僕も同じさ

(またどこかであえたならいいな)

また何処かで逢えたならいいな

(かぜがふいたこれでさいごだ)

風が吹いた これで最後だ