“lily” 黒崎真音

(だってそれはさいげんない)

だって 其れは際限ない

(えんえんとおしよせ)

延々と押し寄せ

(ａｌｌｔｈｅｗｈｉｌｅねてもさめてもｓａｍｅ)

all the while 寝ても醒めてもsame

(おもたいまさつからけずりおとされた)

重たい摩擦から 削り落とされた

(あいでんてぃてぃはもうもどれない)

アイデンティティはもう戻れない

(もしもかなうなら)

…もしも叶うなら

(このはこのなかきみをだいて)

この箱の中、きみを抱いて

(ｌｉｌｙねぇならくのはてまでみせてよ)

“lily” ねぇ奈落の涯まで見せてよ

(まぼろしだっていいから)

幻だっていいから

(ｎｏｍｏｒｅｒｅｔｕｒｎ)

no more return.

(たからさがしはやめよう)

宝探しはやめよう

(ｗｈａｔｉｍｅａｎなにも)

What I mean 何も

(ｉｆｅｅｌｅｍｐｔｙないの)

I feel empty ないの

(ひかげのへやが)

日影の部屋が

(みょうにここちよくかんじた)

妙に心地良く感じた

(いばしょはこれだけだなんて)

居場所は此れだけだなんて

(ほんとうにしんじてたもらとりあむはそう)

本当に信じてた モラトリアムはそう

(むしとりあみもがくｂｕｔｔｅｒｆｌｙ)

虫取り網もがくButterfly

(もしもねがうなら)

もしも願うなら

(どうしてなんてきかないでほしい)

「如何して？」なんて聴かないで欲しい

(それはめにみえないしんじつかすれたおと)

其れは目に見えない真実 掠れた音

(ｌｉｌｙねぇはくちゅうむのおわりはどこ)

“lily” ねぇ白昼夢の終わりは何処？

(やみくもつづくしじま)

闇雲続く静寂

(ｎｏｍｏｒｅｃｒｙｍｏｒｅ)

no more cry, more.

(むつきのよるはつめたい)

睦月の夜は冷たい

(なのになぜか)

なのになぜか

(やけにやさしくて)

やけに優しくて

(あたまのかたすみでさいげんしてたしーん)

頭の片隅で 再現してたシーン

(はこにわのしらゆりゆられて)

箱庭の白百合揺られて

(つちのうえでわらうきみに)

土の上で 笑うきみに

(さいごのかおりもとめた)

最期の香り求めた

(にがいきおくをしょうかさせるには)

苦い記憶を昇華させるには

(すべてをうたうことで)

経験（すべて）を 謳うことで

(ｎｏｍｏｒｅｒｅｔｕｒｎ)

no more return.

(かたちなきあくをたおす)

形なき悪を倒す

(きえたあかり)

消えた明かり

(かたくかぎをしめたらねぇ)

固く鍵を閉めたら…ねぇ

(ならくのはてまでみせてよ)

奈落の涯まで見せてよ

(まぼろしだっていいから)

幻だっていいから

(ｎｏｍｏｒｅｒｅｔｕｒｎ)

no more return.

(むつきのよるにこごえた)

睦月の夜に凍えた

(こっけいなゆめを)

滑稽な夢を

(ｉｆｅｅｌｅｍｐｔｙ)

I feel empty

(さよなら)

さよなら

(さよなら)

さよなら