未の三つ「なにいろ小径」

(そのてにちいさなつつみをぶらさげて)

その手に小さな包みをぶら下げて

(あしどりかろやかにあなたのすがた)

足取り軽やかにあなたの姿

(さてはあっちとかこっちとか)

さてはあっちとかこっちとか

(おいしいものでもみつけちゃったりとか？)

美味しいものでもみつけちゃったりとか？

(おせんべいうめのみ)

お煎餅　梅の実

(おちゃがしふくろにつめこんで)

お茶菓子　袋に詰め込んで

(きっとふろしきづつみのそのうちがわで)

きっと風呂敷包みのその内側で

(ゆめいっぱいふくらんでる？)

夢いっぱいふくらんでる？

(このみちがどこまでもつづくなら)

この道がどこまでも続くなら

(どこまでもとそうよね)

どこまでもと　そうよね

(まだまだたりないもの)

まだまだ足りないもの

(こんなたかくてあおいそらだから)

こんな高くて青い空だから

(そらもとばなくともきぶんじょうじょう)

空も飛ばなくとも気分上々

(ゆめいろのひとみまたたくたびに)

夢色の瞳　瞬くたびに

(うつろうまちなみのなかになにがうつるの？)

うつろう町並みの中に　何が映るの？

(なにいろのけしきなにいろのこみちが)

なにいろの景色　なにいろの小径が

(そのてのつつみがおおきくなっても)

その手の包みがおおきくなっても

(まだまだぶらぶらどこへともなさげ)

まだまだぶらぶらどこへともなさげ

(さてはそっちとかどっちとか)

さてはそっちとかどっちとか

(まだまだめうつりしちゃっているのかも？)

まだまだ目移りしちゃっているのかも？

(かんざしりぼんにくつとかきものもしゃていきょり)

簪　リボンに　靴とか　着物も射程距離

(きっとみんなとそれほどかわらないくらい)

きっとみんなとそれほど変わらないくらい

(おんなのこのかおしてる？)

少女の顔してる？

(このみちのさきになにがあっても)

この道の先に何があっても

(きっとそれはすてきなであいになるでしょう)

きっとそれは　素敵な出会いになるでしょう

(こんなひろくてかるいそらだから)

こんな広くて軽い空だから

(なにもきにしないでいいのねのんき)

何も気にしないでいいのね(←のんき)

(みこでもねきっとなんやかや)

巫女でもねきっと　なんやかや

(このみごのみこのみこのみこのけんこがれてる？)

好み好み個のみこの身この見　焦がれてる？

(なにいろのけしきなにいろのこみちに)

なにいろの景色　なにいろの小径に

(しゅんしょくそらいろふしぎのいろあなたのいろ)

春色　空色　幻想のいろ　あなたの色彩

(そのあるくところなにいろの)

その歩くところ　なにいろの

(きょうがまっているの？)

今日が待っているの?

(たまにこういういちにちがあるのなら)

たまに　こういう一日が　あるのなら

(きょうだけじゃないよあしたもきっと)

今日だけじゃないよ　明日もきっと

(もしかしてそらをかけけるより)

もしかして　空を翔けるより

(たのしいことみつかるのかも？)

楽しいこと　見つかるのかも？

(こんなふかくてすんだそらだから)

こんな深くて澄んだ空だから

(そのみちだっておわらないのかも)

その道だって　終わらないのかも

(それじゃあねそんなことばだけかぜにのせて)

それじゃあね　そんな言葉だけ風に乗せて

(つぎはどこへとむかっていくの？)

次はどこへと　向かっていくの？

(なにいろのけしきなにいろのこみちを)

なにいろの景色　なにいろの小径を