その日がくる

(どうしたんだ？)

どうしたんだ？

(あのはなしか？)

あの話か？

(きになるわ)

気になるわ

(たぶんあのことだろうな)

たぶん　あのことだろうな

(まだはやい)

まだ早い

(きっとそうよあのことよ)

きっとそうよ　あのことよ

(うわさでしょ)

ウワサでしょ

(ほんとらしいわ)

ほんとらしいわ

(うそだろう)

嘘だろう

(もしそうならどうなるのか？)

もし　そうなら　どうなるのか？

(しりたいすぐに)

知りたい　すぐに

(もうすぐしりたい)

もう／すぐ知りたい

(まてないわ！もうまてない)

待てないわ！／もう待てない

(いよいよそのひがくるか)

いよいよ　その日が来るか

(れきしかわるそのときが)

歴史変わる　そのときが

(「おしずかに！そうしさまのおことばです。」)

「お静かに！宗師様のお言葉です。」

(ああああああああ)

ああ　ああ　ああ　ああ

(ようやくきめたぞ)

ようやく決めたぞ

(こんどこそうまれかわり)

今度こそ　生まれ変わり

(かみとなることを)

神となることを

(このまちにわかれつげて)

この街に　別れ告げて

(ああああ)

ああ　ああ

(ときはかぜのようにすぎゆく)

時は風のように　過ぎゆく

(よくかんがえてみなでえらべよ)

よく考えて　皆で選べよ

(わしのあとつぐものを！)

わしのあと　継ぐ者を！

(「つぎのそうしのこうほにあがっているのは)

「次の宗師の候補に　あがっているのは

(いおうぜん、そしてくまてつ。)

猪王山、そして熊徹。

(まずはいおうぜんから)

まずは猪王山から

(みなにひとことのべよ！」)

皆にひとこと述べよ！」

(「ちちうえ！」「とうちゃん、がんばれ！」)

「父上！」「父ちゃん、がんばれ！」

(われわればけものはかみがみにつかえて)

われわれバケモノは　神々に仕えて

(ほこりたかくあゆんできたせいぎのみちを)

誇り高く　歩んできた　正義の道を

(わたしはこのまちをみちびいてすすもう)

私はこの街を　導いて進もう

(ゆたかなみらいきずくため)

豊かな未来　築くため

(いのちをささげよう)

命を捧げよう

(なにぬかすんだかっこつけんな)

何ぬかすんだ　カッコつけんな

(いやみなやつだ「どけ！」)

イヤミなやつだ　「どけ！」

(そんなねごとききたくねえ)

そんな寝言　聞きたくねえ

(くそくらえだ「なあ？」)

クソくらえだ　「なあ？」

(なんてったって)

なんてったって

(つよいやつがかつのさ「そうだろ？」)

強いヤツが勝つのさ「そうだろ？」

(だいじなのはりくつなんかじゃねぇ)

大事なのは理屈なんかじゃねぇ

(うでっぷしのつよさそれだけだ)

腕っぷしの強さ　それだけだ

(がたがたいうやつは)

ガタガタ言うヤツは

(こぶしでぶんなぐってだまらせる)

こぶしで　ぶん殴って　黙らせる

(ちからこそすべてにかつ)

力こそ　すべてに勝つ

(このまちでいちばんつよいのは「おれだ！」)

この街で一番　強いのは「俺だ！」

(わたしにしたがって)

私に従って

(もうだまれよ)

もう黙れよ

(ただしきみちゆくのだ)

正しき道ゆくのだ

(「かっこつけんのはよせ」)

「カッコつけんのはよせ」

(またけんかだ)

またケンカだ

(きれいごとはきそくをまもるのだ)

きれいごとは／規則を守るのだ

(ききたくねえたたかおう)

聞きたくねえ／戦おう

(へりくついうなよちからよりも)

屁理屈言うなよ／力よりも

(いいかげんにしろよこころざしがだいじ)

いい加減にしろよ／志が大事

(たたかうことはない)

戦うことはない

(しょうぶはついているぞ)

勝負はついているぞ

(くまてつかいおうぜんか)

熊徹か　猪王山か

(えらぶのよ)

選ぶのよ

(たぶんみんなきめている)

たぶんみんな決めている

(あのひとだと)

あの人だと

(ほんとそうねあのひとは)

ほんと　そうね　あの人は

(せいじつでたよれるけど)

誠実で　頼れるけど

(わからない)

わからない

(きめられないだれをえらぶか)

決められない／誰を選ぶか

(だれをえらぶかきめられない)

誰を選ぶか／決められない

(だれにしようだれにする)

誰にしよう誰にする

(だれにしようだれにする)

誰にしよう誰にする

(なやむなやむなやんでる)

悩む　悩む／悩んでる

(なやんでるああなやむ)

悩んでる／ああ　悩む

(まようまようまようまよう)

迷う迷う迷う迷う

(だれをえらべばいいのだろう)

誰を選べばいいのだろう