ヤキツキ

(こたえはちがっていたかな)

答えは違っていたかな

(ぼくがあとほんのすこし)

僕があとほんの少し

(しょうじきでいられたら)

正直でいられたら

(どうせならきみのこと)

どうせなら君のこと

(きらいになってしまえたらよかった)

嫌いになってしまえたらよかった

(あとすこしほんのもうすこしだけ)

あと少しほんのもう少しだけ

(ぼくがおくびょうじゃなかったら)

僕が臆病じゃなかったら

(きみがもしなきたくなったとしても)

君がもし泣きたくなったとしても

(ぼくがそのばしょになれたのかな)

僕がその場所になれたのかな

(ねえどうして)

ねえどうして

(いつもいつでもきみがぼくをうばっていく)

いつもいつでも君が僕を奪っていく

(ほらねもうぼくはきみのてもにぎれない)

ほらねもう僕は君の手も握れない

(ぜんぶきみのせいだなんてはきだせたなら)

ぜんぶ君のせいだなんて吐き出せたなら

(みあげるそらほしのいろはきっと)

見上げる空星の色はきっと

(うるさかったきみのこえのきいろ)

うるさかった君の声の黄色

(どこかまちがっていたかな)

どこか間違っていたかな

(ぼくがあとほんのすこし)

僕があとほんの少し

(きみのそばにいられたら)

君の傍にいられたら

(どうせならぼくのことを)

どうせなら僕のことを

(こなごなにしてくれたならよかった)

粉々にしてくれたならよかった

(あとすこしほんのもうすこしだけ)

あと少しほんのもう少しだけ

(きみをきらいになれていたのなら)

君を嫌いになれていたのなら

(ぼくがもしないてばかりだとしても)

僕がもし泣いてばかりだとしても

(けせないきずあとになれたのかな)

消せない傷跡になれたのかな

(こたえて)

答えて

(いつもいつでもあめはなにかうばっていく)

いつもいつでも雨は何か奪っていく

(ほらねもうぼくはきみにかさもさせない)

ほらねもう僕は君に傘も差せない

(ぜんぶきみのせいだなんてはきだせたなら)

全部君のせいだなんて吐き出せたなら

(ぼくはここにいないもんねきっと)

僕はここにいないもんねきっと

(そのやさしさがそのほほえみが)

その優しさがその微笑みが

(とけぬいとになってぼくをぬいつけているんだ)

解けぬ糸になって僕を縫い付けているんだ

(ただもとめていた)

ただ求めていた

(ぼくだけがしっていなかった)

僕だけが知っていなかった

(もうのばしたてはとどかない)

もう伸ばした手は届かない

(ねえどうして)

ねえどうして

(いつもいつでもきみがぼくをうばっていく)

いつもいつでも君が僕を奪っていく

(ほらねもうぼくはきみのてもにぎれない)

ほらねもう僕は君の手も握れない

(ぜんぶきみのせいだなんてはきだせたなら)

ぜんぶ君のせいだなんて吐き出せたなら

(そんなことかなわないよねきっと)

そんなこと叶わないよねきっと

(だからぼくはここにいるよずっと)

だから僕はここにいるよずっと

(ここにいるよずっと)

ここにいるよずっと

(はなれないでよ)

離れないでよ

(はなれないよずっと)

離れないよずっと

(はなさないよずっと)

離さないよずっと