ドクターホワイト/ふぁるすてぃ

(ああ)

嗚呼

(はいけいおろかなばけものども)

拝啓愚かな化け物共

(なまいきにあいをうそぶくか)

生意気にアイを嘯くか

(あたまのねじはずれてるくせにって)

頭のネジ外れてる癖にって

(ぼくのほうこそいえないな)

僕の方こそ言えないな

(なんもんつづきのとうひこう)

難問続きの逃避行

(しんじつのあいにはほどとおい)

真実のアイには程遠い

(いくつかのさんぷるはあるが)

幾つかのサンプルはあるが

(どうにもきぜんとしないまま)

どうにも毅然としないまま

(しんでしまっているんだ)

死んでしまっているんだ

(またしっぱいそのめゆくえはて)

また失敗その目行方果て

(どうやってもふりはらえない)

どうやっても振り払えない

(またあくむよおぼれていくとらうま)

また悪夢よ溺れていくトラウマ

(けつまつはほらぎまんにちたい)

結末は法螺欺瞞に痴態

(あたまがないからわからない)

頭がないから解らない

(てのひらであがくほどみにくいわ)

手の平で足掻くほど醜いわ

(ばかのままじゃなにもすくえない)

馬鹿のままじゃ何も救えない

(けものくさいおおかみしょうねんも)

獣臭い狼少年も

(あいとちってついにくわれた)

アイと散って遂に喰われた

(おろかおろか)

愚か愚か

(すんぶんちがわぬしなりお)

寸分違わぬシナリオ

(これがぼくのもとめたあいろにー)

これが僕の求めたアイロニー

(こいしをなげいれちょうがとんでいく)

小石を投げ入れ蝶が飛んでいく

(おろかおろかなじんがいさ)

愚か愚かな人外さ

(ああ)

嗚呼

(はいけいおろかなばけものども)

拝啓愚かな化け物共

(なまいきにあいをうそぶくか)

生意気にアイを嘯くか

(あたまのねじはずれているくせにって)

頭のネジ外れている癖にって

(ぼくのほうこそいえないな)

僕の方こそ言えないな

(どろみずすすったきおくと)

泥水啜った記憶と

(みにおぼえのないふるびたへや)

見に覚えのない古びた部屋

(いくつかぬけおちたきおくが)

幾つか抜け落ちた記憶が

(どうにもきぜんとしないまま)

どうにも毅然としないまま

(へばりついているんだ)

へばり付いているんだ

(からまわったそのめばからしい)

カラ回ったその目馬鹿らしい

(さいごまであがいてみせなよ)

最後まで足掻いて魅せなよ

(ぜんまいじかけのだいほんどおり)

ゼンマイ仕掛けの台本通り

(しらずしらずほらふきまわって)

知らず識らず法螺吹き回って

(のうないがどくされていく)

脳内が毒されていく

(ただあくむからのがれるために)

ただ悪夢から逃れるために

(ばかのままじゃなにもすくえない)

馬鹿のままじゃ何も救えない

(あいにくるったしゅうどうじょも)

アイに狂った修道女も

(こどくにむしばまれくちてさ)

蟲毒に蝕まれ朽ちてさ

(おろかおろか)

愚か愚か

(すんぶんちがわぬしなりお)

寸分違わぬシナリオ

(これがあいというもののまりょくさ)

これがアイというものの魔力さ

(こいしをなげいれちょうがとんでいく)

小石を投げ入れ蝶が飛んでいく

(おろかおろかなじんがいさ)

愚か愚かな人外さ

(またあくむよおぼれていくとらうま)

また悪夢よ溺れていくトラウマ

(てのひらであがくほどみにくいわ)

手の平で足掻くほど醜いわ

(ただあくむからのがれるために)

ただ悪夢から逃れるために

(ふらんしゅうがはなをついてとれない)

腐乱臭が鼻を突いて取れない

(ぼくのてをとるだれかのゆび)

僕の手を取る誰かの指

(またあくむよおぼれてくとらうま)

また悪夢よ溺れてくトラウマ

(ばかのままじゃなにもすくえない)

馬鹿のままじゃ何も救えない

(まっしろにそまるのうないふぇいず)

真っ白に染まる脳内フェイズ

(あいにおぼれてじがはとんだ)

アイに溺れて自我はトンだ

(だれだぼくは)

誰ダボクハ

(そうめいなんかじゃいられない)

聡明なんかじゃいられない

(けどぼくもなにかをすてたの)

けど僕も何かを捨てたの

(こいしをなげいれちょうがとんでいく)

小石を投げ入れ蝶が飛んでいく

(おろかおろかなじんがいは)

愚か愚かな人外は