あなたにサタンがいるなんて

(あなたにさたんがいるなんて)

あなたにサタンがいるなんて

(だれがしろう)

誰が知ろう

(めまいのするあおぞらにぜんしんだかれ)

めまいのする青空に全身抱かれ

(くものうえでおよぎながら)

雲の上で泳ぎながら

(えつらくいがいかんがえないじかんに)

悦楽以外考えない時間に

(わたしがいるのなら)

わたしがいるのなら

(わたしはさたんとでもけっこんしよう)

わたしはサタンとでも結婚しよう

(さたんのおしりにちゅーぶをいれて)

サタンのお尻にチューブをいれて

(さたんのみみにちゅーぶをつけて)

サタンの耳にチューブをつけて

(さたんのめはなあらゆるあなに)

サタンの眼、鼻、あらゆる穴に

(ちゅーぶさしこみ)

チューブさしこみ

(そこでなにがみえる)

そこで何がみえる？

(なにがにえてるなにがくしゃみし)

何が煮えてる？　何がクシャミし

(なにがはらぐろはらあかはらきいろにおどっているか)

何が腹黒、腹赤、腹黄色に踊っているか

(なにがなにがだんまつまのえつらくえつらくのけいか)

何が何が断末魔の悦楽、悦楽の刑か

(わたしたちにはいないのよ)

わたしたちにはいないのよ

(さたんなんて)

サタンなんて

(わたしたちはぜんりょうでもかみでもないのに)

わたしたちは善良でも神でもないのに

(わたしたちはあくとくにすらみはなされた)

わたしたちは悪徳にすら見離された

(ていたらく)

ていたらく

(わたしたちないあおぞらにあたまつっこみ)

わたしたち　ない青空に頭つっこみ

(ないしろいしろいくもにだかれるふりし)

ない白い　白い雲に抱かれるふりし

(ないくろいくろいくもに)

ない黒い　黒い雲に

(あいぶされるぎしきゆめみ)

愛撫される儀式夢み

(わたしたちえつらくはとおいじょうどの)

わたしたち　悦楽は遠い浄土の

(とおいじごくのえんないものと)

遠い地獄の縁ないものと

(あっ)

あっ

(さるののみとりそののみたべて)

猿の蚤とり　その蚤食べて

(ゆうげのもみじにのこぎりひいて)

夕げの紅葉にノコギリ弾いて

(ららたんごのだんごう)

ラ、ラ、タンゴの談合

(だんごろうのだんご)

団五郎のダンゴ

(たんごの)

タンゴの

(たんごの)

タンゴの

(ふたつにわれたむねのおか)

二つに割れた胸の丘

(しりのおかこえ)

尻の丘越え

(たんごのあくとくよりもおいしい)

タンゴの　悪徳よりも美味しい

(たんごのあいよりもせつない)

タンゴの　愛よりもせつない

(たんごのちゅーぶはどこに)

タンゴの　チューブはどこに

(あなたにさたんがいないなんて)

あなたにサタンがいないなんて

(だれがしんじよう)

誰が信じよう

(あなたにさたんがいるなんて)

あなたにサタンがいるなんて

(だれがしろう)

誰が知ろう