レイニースノードロップ

(こえをあげろ)

声を上げろ

(だまったぼくのそんざいいぎなんて)

黙った僕の存在意義なんて

(どこにもないんだ)

どこにもないんだ

(あたらしいくつおろすと)

新しい靴おろすと

(すぐどしゃぶりのあめで)

すぐ土砂降りの雨で

(かさをもつとほら)

傘を持つとほら

(うそみたいにはれるんだ)

嘘みたいに晴れるんだ

(むかしからいつもついてないほしまわり)

昔からいつもツイてない星回り

(はなをすするおとをあめがかきけした)

鼻をすする音を雨がかき消した

(かわりはいくらでもいて)

代わりはいくらでもいて

(えらばれないじぶん)

選ばれない自分

(うつむきあるきみつけたはなのなは)

俯き歩き見つけた花の名は

(そっとはるをつげるすのーどろっぷ)

そっと春を告げるスノードロップ

(あおくゆれるりそうとゆめが)

青く揺れる理想と夢が

(またふがいないぼくをつきうごかすから)

また不甲斐ない僕を衝き動かすから

(こえをあげろ)

声を上げろ

(だまったぼくのそんざいいぎなんて)

黙った僕の存在意義なんて

(どこにもないんだ)

どこにもないんだ

(もがけよやりきれないせかいで)

踠けよ やりきれない世界で

(どうでもいいとか)

「どうでもいい」とか

(わからないだとか)

「わからない」だとか

(そのままうたうのはかんたんだけど)

そのまま歌うのは簡単だけど

(こたえがないようなきがしても)

答えがないような気がしても

(あきらめきれずさがすひびはむだじゃない)

諦めきれず探す日々は無駄じゃない

(かんがえすぎだとわらうきみをおもいだす)

考えすぎだと笑う君を思い出す

(ながれながされすごせばらくになる)

流れ流され過ごせば楽になる

(でもそんなよわいぼくはいやなんだ)

でもそんな弱い僕は嫌なんだ

(えごでもいいぎぜんでもいい)

エゴでもいい 偽善でもいい

(このうたごえだけがふたりをつなぐから)

この歌声だけが二人を繋ぐから

(こえにならないいたみは)

声にならない痛みは

(ねむれないよるのいのりにかえよう)

眠れない夜の祈りに変えよう

(きぼうとふじょうりをかかえ)

希望と不条理を抱え

(かわらずにいてそうねがうのは)

「変わらずにいて」そう願うのは

(わがままだとわかっているよ)

ワガママだと分かっているよ

(あのひのきみとぼくは)

あの日の君と僕は

(あのひのままこころに)

あの日のまま心に

(もうあめはあがった)

もう雨は上がった

(はれたそらをあおぎみる)

晴れた空を仰ぎ見る

(かこもきずもこのくるしみも)

過去も傷もこの苦しみも

(てばなさずにむきあうことをきめたんだ)

手放さずに向き合うことを決めたんだ

(おちるゆきと)

落ちる雪と

(こどくにこごえたせなかは)

孤独に凍えた背中は

(とおいきおく)

遠い記憶

(あおくゆれるりそうとゆめが)

青く揺れる理想と夢が

(またふがいないぼくをつきうごかすから)

また不甲斐ない僕を衝き動かすから

(こえをあげろ)

声を上げろ

(むりょくさをなげいてないで)

無力さを嘆いてないで

(とびらをあけよう)

扉を開けよう

(なみだがかわいたらみらいへ)

涙が乾いたら未来へ