燃え盛る黎明のように

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問題文
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(おとこがふたたびたびのしゅうてんにたつと、そのすがたはこんじきのようこうにのみこまれていった。)
男が再び旅の終点に立つと、その姿は金色の陽光に呑み込まれていった。
(「おうごんのちも・・・きゅうせいのきぼうも・・・ほんとうは・・・・・・」)
「黄金の血も・・・救世の希望も・・・本当は・・・・・・」
(かれのほおをつたうまえに、そのなみだはじょうはつしてきえた。)
彼の頬を伝う前に、その涙は蒸発して消えた。
(「ふぁいちゃん、またあした!」)
「ファイちゃん、また明日!」
(「きゅうせいしゅよ、さいごまでいきろ」)
「救世主よ、最後まで生きろ」
(「おんぱろすのあたらしいれいめいになって・・・・・・」)
「オンパロスの新しい黎明になって・・・・・・」
(・・・・・・)
・・・・・・
(なかまたちのねがいがむなしくひびくなか、むめいのえいゆうはうちくだかれ、)
仲間たちの願いが空しく響く中、無名の英雄は打ち砕かれ、
(むざんなしがあらわになった。)
無惨な死が露わになった。
(「いかりのほのおが、このふじょうりなうんめいをやきつくせいのなら・・・・・・」)
「怒りの炎が、この不条理な運命を焼き尽くせいのなら・・・・・・」
(かれはいくどとなくさんちょうをめざし、そしていくどとなくころげおち、くだけちったー)
彼は幾度となく山頂を目指し、そして幾度となく転げ落ち、砕け散ったー
(「せめて、そのうんめいとともにもえつきよう!」)
「せめて、その運命と共に燃え尽きよう!」