幕を下ろそう、パレードへ

(まかれたねじとふりこどけいが)

巻かれた螺子と振り子時計が

(めをさましたら)

目を覚ましたら

(あかとあおのばらがつるのばし)

赤と青の薔薇が蔓延ばし

(いちぺーじめをかざるの)

一頁めを飾るの

(ちょこれーとばたーとかしあわせて)

チョコレートバター　熔かし合わせて

(たまごにさとうをちょこっとまぜる)

卵に砂糖を　ちょこっと混ぜる

(こむぎこふるうとなりで)

小麦粉　振るう隣で

(めれんげふくらませて)

メレンゲ　膨らませて

(ぺんろーずのかいだんかけぬけ)

ペンローズの階段駆け抜け

(いんすりんたりなくなるような)

インスリン足りなくなる様な

(はーとのじょうまえをさがしている)

ハートの錠前を探している

(かぎのないろうごくから)

鍵の無い牢獄から

(ひやしかたまったときもわすれて)

冷やし固まった時も忘れて

(あなだらけのれしぴくちずさみ)

穴だらけのレシピ口遊み

(いくつものめびうすたどっても)

幾つものメビウス辿っても

(いつかだかーぽのさきへ)

いつかダ・カーポの先へ

(いまはあまさだけがしはいするえでんのそので)

今は甘さだけが支配する　エデンの園で

(ほこりをかぶったちのあそーとふたたびひらかれたら)

埃を被った知のアソート　再び開かれたら

(まどろみはほんのうむしばみ)

微睡は本能蝕み

(どろりうたかたのだいありー)

ドロリ泡沫のダイアリー

(つぎこそはなんどちっても)

次こそは何度散っても

(かろりーすらきにしないで)

カロリーすら気にしないで

(めくるめくまーぶるのきらめきに)

眩暈くマーブルの煌めきに

(おもいっきりとどろくａｌｆｏｒｔと)

思いっきり　轟くAlfortと

(ごせんふのまふらーぷれぜんと)

五線譜のマフラープレゼント

(いてつくだいせいどうへ)

凍てつく大聖堂へ

(あまさにあまさをなきやむには)

甘さに甘さを泣き止むには

(わたしたちふたりでまかろんも)

私たち二人でマカロンも

(くわずとびらをこじあけるのさ)

食わず扉をこじ開けるのさ

(おかしのこうしんりょうで)

お菓子の香辛料で

(さびしさにむねがいてつくときも)

寂しさに胸が　凍てつく時も

(こどくのおりにとらわれのひびも)

孤独の檻に　囚われの日々も

(こころをてらすぼくのともしびは)

心を照らす　僕の灯火は

(きみのそばにあるから)

君の傍にあるから

(しなもんとしゅがーしおとばたーを)

シナモンとシュガー　塩とバターを

(つよめのほのおでにつめていけば)

強めの炎で　煮詰めていけば

(たまごとこないれたあと)

卵と　粉入れたあと

(しぼればできあがり)

絞れば　出来上がり

(そらにひびｗｈａｔｆｏｌｌｏｗｓｔｈｅｔａｌｌｔａｌｅ)

空にヒビwhat follows the tall tale

(ここでまたむてきになれそうな)

ここでまた無敵に成れそうな

(おわりないまほうでとかしていく)

終わりない魔法でとかしていく

(だれかがやいたおかしを)

誰かが焼いたお菓子を

(せいじゃくのりずむきざむたくと)

静寂のリズム　刻むタクト

(くろぬりのがくふをよむヴぃおら)

黒塗りの楽譜を詠むヴィオラ

(はぬけのめろでぃがつながって)

歯抜けのメロディが繋がって

(まくをおろそうぱれーどへ)

幕を下ろそう　パレードへ