一度でいいから頭を撫でて

(なんでもがんばった)

なんでもがんばった

(それしかのうがないみたいで)

それしか脳がないみたいで

(べんきょうもげいじゅつもでもうんどうはできないみたい)

勉強も芸術もでも運動は出来ないみたい

(てすとひゃくてんだったよ)

テスト百点だったよ

(みてこんなえかいたよ)

見てこんな絵描いたよ

(きょうみないよねごめんなさい)

興味ないよね、ごめんなさい

(せんたくたたむね)

洗濯たたむね

(あたりまえのことをほこるわけにはいかない)

当たり前のことを誇る訳にはいかない

(ありがとうとかがんばったねとかなんてさ)

「ありがとう」とか「頑張ったね」とかなんてさ

(がんばるりゆうはたったひとつだけで)

がんばる理由はたった一つだけで

(わたしのことをみてほしくて)

私のことを見て欲しくて

(なんてほしがりだねわがままでごめんなさい)

なんて欲しがりだね。わがままでごめんなさい

(あたたかいしょくじをありがとう)

暖かい食事をありがとう

(やわらかいふとんをありがとう)

柔らかい布団をありがとう

(そだててくれてありがとう)

育ててくれてありがとう

(これはちょっとくるしいかな)

これはちょっとくるしいかな

(とにかくがんばってためこんだめだるやしょうじょうは)

とにかく頑張って、溜め込んだメダルや賞状は

(わたしだけをほめてもらうためのちけっと)

私だけを褒めてもらうためのチケット

(おかえりなさいきょうこれあおふろあらってなかったね)

おかえりなさい　今日これ...あ、お風呂洗ってなかったね

(ごめんなさいおねがいだからそんなかおしないで)

ごめんなさい、お願いだからそんな顔しないで

(なんだかのどおくがむずかゆくて)

なんだか喉奥がむず痒くて

(こころがうまるたびにあかいせんをふやして)

心が埋まる度に、赤い線を増やして

(はいてをくりかえして)

吐いてを繰り返して

(ああこんなからだじゃあいしてもらえないかな)

あぁ、こんな身体じゃ愛して貰えないかな

(がんばることができなくなっちゃって)

頑張ることができなくなっちゃって

(あなたのまえでじょうずにわらえなくなってしまった)

あなたの前で上手に笑えなくなってしまった

(ああごめんなさい)

あぁ、ごめんなさい

(あたたかいしょくじをありがとう)

暖かい食事をありがとう

(あれなんでよおかしいな)

...あれなんでよおかしいな

(あじがおもいだせないや)

味が思い出せないや

(やっぱりくるしいかな)

やっぱり苦しいかな

(りゆうなくとびだしたあめのさき)

理由なく飛び出した雨の先

(わたしのことをうみにながしてしまって)

私のことを海に流してしまって

(あらしがすぎさるまで)

嵐が過ぎ去るまで

(すとーぶのまえでみみをふさごうか)

ストーブの前で耳を塞ごうか

(かしょうにきづかないくらいに)

火傷に気付かないくらいに

(うまくはなせてますかまま)

上手く話せてますかママ

(うまくわらえてるかなぱぱ)

上手く笑えてるかなパパ

(まぶしいえがおでいわないでせんせい)

眩しい笑顔で言わないで先生

(いきることはすばらしいって)

「生きることは素晴らしい」って

(ねえさんみたいにやさしくなくて)

姉さんみたいに優しくなくて

(にいさんみたいにかわいげなくて)

兄さんみたいに可愛げなくて

(すきになってあげられなくてごめんねわたし)

好きになってあげられなくてごめんね「ワタシ」

(もういいやってなげだしたのにさ)

もういいやって投げ出したのにさ

(ちゅうぶらりんをひきずりおろして)

宙ぶらりんを引き刷り降ろして

(やっといってくれるなんて)

やっと言ってくれるなんて

(おそいよばか)

「遅いよバカ」

(ちがうねきづけないでいたんだ)

違うね気付けないでいたんだ

(まっすぐにうけとめきれなくて)

真っ直ぐに受け止めきれなくて

(きずをつけてごめんなさい)

傷をつけてごめんなさい

(もどせなくてごめんね)

戻せなくてごめんね

(うまくいきれなくてごめんね)

上手く生きれなくてごめんね

(こんなにあいしてくれてたのに)

こんなに愛してくれてたのに

(うまくうけとめきれなくてごめんなさい)

上手く受け止めきれなくてごめんなさい

(おとなになってしまうけどもうもどれないけど)

大人になってしまうけどもう戻れないけど

(このうたがとどいたのならどうかどうか)

この歌が届いたのならどうか、どうか...