春風

(つめたさでいきをひそめこごえたゆびをかさねる)

冷たさで息を潜め　凍えた指を重ねる

(だきあいふれあったふゆのそらを)

抱き合い触れ合った　冬の空を

(おさえきれないなみだとかかえきれないかんじょうが)

抑えきれない涙と　抱えきれない感情が

(あふれだしてぼくをとかす)

溢れ出して　僕を溶かす

(ゆきはつもりはだをそめる)

雪は積もり　肌を染める

(はなはこごえたえる)

花は凍え　耐える

(それでもこのまままちのぞむ)

それでも　このまま　待ち望む

(こおりついたこころをときはなついま、きみと)

凍り付いた　心を解き放つ　今、キミと

(ながれるかぜにこだましてはるにいぶきをあたえる)

流れる風に木霊して　春に息吹を与える

(さびしさはよせあうほどあたたかくつらなるから)

寂しさは寄せ合う程　温かく連なるから

(やまをこえまちをこえてうららかなかぜを)

山を越え街を越えて　うららかな風を

(あたらしくまいたゆめをほら)

新しく撒いた夢を　ほら

(ここちよくはれたひびとゆるやかにすごしたひが)

心地よく晴れた日々と　緩やかに過ごした日が

(ゆれあいささえあったはるのそらを)

揺れ合い支え合った　春の空を

(おだやかにわらいあうとそれいじょうのしあわせが)

穏やかに笑い合うと　それ以上の幸せが

(あふれだしてぼくをとかした)

溢れ出して　僕を溶かした

(ふゆはさめて)

冬は覚めて

(ゆきがとけてかわをつくる)

雪が溶けて　川を作る

(はなはめざめめぶく)

花は目覚め　芽吹く

(それでもこのまままちのぞむ)

それでも　このまま　待ち望む

(こおりついたこころをときはなついま、きみと)

凍り付いた　心を解き放つ　今、キミと

(ながれるかぜにこだましてはるはいのちをあたえる)

流れる風に木霊して　春は命を与える

(うれしさをよせあうほどあたたかくつらなるから)

嬉しさを寄せ合う程　温かく連なるから

(やまをこえまちをこえてうららかなかぜを)

山を越え街を越えて　うららかな風を

(さいはてのそらへやさしさをはるのかぜを)

最果ての空へ　優しさを　春の風を

(はるをつたえふきぬけとまることなくながれ)

春を伝え吹抜け　止まる事なく流れ

(もえめぐむきぎよほころぶはなばなよ)

萌え芽ぐむ木々よ　ほころぶ花々よ

(きみとかぜはともにながれぼくのすきまとおりすぎて)

キミと風は共に流れ　僕の隙間通り過ぎて

(ふれることすらかなわずにさいた)

触れる事すら叶わずに　咲いた

(そしてながれるかぜはやさしくはるのいぶきをささやく)

そして流れる風は優しく　春の息吹を囁く

(うれしさをよせあうほどあたたかくつらなるから)

嬉しさを寄せ合う程　温かく連なるから

(やまをこえまちをこえうららかなかぜを)

山を越え街を越え　うららかな風を

(さいはてのそらへはるのかぜがふく)

最果ての空へ　春の風が吹く

(まんかいのはなさかせ)

満開の花咲かせ