断章のカーニバル

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投稿者投稿者ぺいぺいいいね0お気に入り登録
プレイ回数3難易度(4.4) 2468打 長文
最適化練習長文2
単語闇鍋GPT第2弾です。左手でYが慣れません。

関連タイピング

問題文

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(きのうのことだった。)

昨日のことだった。

(とかいのふうちょうにせをむけ、きょうしつをぬけだし、うんどうこうえんのべんちにこしかけていた。)

都会の風潮に背を向け、教室を抜け出し、運動公園のベンチに腰掛けていた。

(そこではみんながぴくにっくにきょうじ、)

そこではみんながピクニックに興じ、

(こんにゃくやばたーをはさんださんどをぼりぼりたべながら)

蒟蒻やバターを挟んだサンドをボリボリ食べながら

(みゅーじっくをながしている。)

ミュージックを流している。

(だがおれのこころには、みょうなきんちょうとむいしきのよっきゅうがうずまいていた。)

だが俺の心には、妙な緊張と無意識の欲求が渦巻いていた。

(「もんどうむようだ!」)

「問答無用だ!」

(とつじょ、べっこくからきたといういんねんのおとこがあらわれた。)

突如、別国から来たという因縁の男が現れた。

(てにはぬんちゃくならぬふんむき。)

手にはヌンチャクならぬ噴霧器。

(なかみはかふんをちゅうしゅつしたあやしいきりで、)

中身は花粉を抽出した怪しい霧で、

(まかれたひとびとはたちまちかふんしょうでめをあかくしてたおれていく。)

撒かれた人々はたちまち花粉症で目を赤くして倒れていく。

(おれはちゅうちょなくたちあがった。)

俺は躊躇なく立ち上がった。

(みゃくみゃくとながれるちからのおくからきんにくがねつをおび、うのうとこうかくがどうじにうごく。)

脈々と流れる力の奥から筋肉が熱を帯び、右脳と口角が同時に動く。

(「ここでにげたらいっしょうこうかいする!」)

「ここで逃げたら一生後悔する!」

(さばんなをたびしたせんじんたちのちえが、みゃくみゃくとおれのちにやどる。)

サバンナを旅した先人たちの知恵が、脈々と俺の血に宿る。

(ひともんちゃくはさけられない。)

一悶着は避けられない。

(てきはおもむろにふくをぬぐと、ふんいきをかえ)

敵はおもむろに服を脱ぐと、雰囲気を変え

(とぅーむれいだーのこすちゅーむにきがえた。)

トゥームレイダーのコスチュームに着替えた。

(「しょうぶのかかくは?」とおれがとうと、)

「勝負の価格は?」と俺が問うと、

(かれはにやりとわらって「はかくのいのちだ」といった。)

彼はにやりと笑って「破格の命だ」と言った。

など

(たたかいはばらばらにちるおとのれんぞく。)

戦いはバラバラに散る音の連続。

(びりびりとしびれるでんげき、ばさばさとはばたくうみうしのげんえい、)

ビリビリと痺れる電撃、ばさばさと羽ばたく海牛の幻影、

(ひょうがふり、ちょっけつしたのうりにかんのうひょうかめいたかいらくといたみがこうごにおそう。)

雹が降り、直結した脳裏に官能評価めいた快楽と痛みが交互に襲う。

(おれはのうないさいせいされるみゅーじっくでこぶし、でっきのうえでけんをかまえた。)

俺は脳内再生されるミュージックで鼓舞し、デッキの上で剣を構えた。

(そこへあらわれたのはきんゆうちょうのやくにんたち。)

そこへ現れたのは金融庁の役人たち。

(にゅうちょうしけんというなんかんをとっぱしたかれらは、きちょうをめいじられたばかりなのに)

入庁試験という難関を突破した彼らは、帰庁を命じられたばかりなのに

(かこくなせんじょうへとかりだされた。)

過酷な戦場へと駆り出された。

(「いっちょういっせきではむりだが、われわれのじょうほうきょうゆうはこうかてきだ!」)

「一朝一夕では無理だが、我々の情報共有は効果的だ!」

(かれらはこくさいてきなかんきょうてきおうのうりょくをほこり、こくさいきゅうえんぶたいとともにたちあがる。)

彼らは国際的な環境適応能力を誇り、国際救援部隊とともに立ち上がる。

(だがてきはつよい。ひくいわらいごえをあげながら、しんこくかするせんきょうをあざわらう。)

だが敵は強い。低い笑い声を上げながら、深刻化する戦況をあざ笑う。

(「いんねんのしょうぶにみょうあんではつうじないぞ」)

「因縁の勝負に妙案では通じないぞ」

(そこでおれはひょんなことからおもいついた。)

そこで俺はひょんな事から思いついた。

(なまうにをかかげ、きゅうかくですととなえる。)

生雲丹を掲げ、九画ですと唱える。

(するとそらからぼんじがまい、はんにゃしんぎょうをいんようするこえがひびいた。ちょうこうはあった。)

すると空から梵字が舞い、般若心経を引用する声が響いた。兆候はあった。

(かくべつなちからが、いまこのばにあつまっている!)

格別な力が、今この場に集まっている!

(せんじょうはこんらんのきわみ。ばさばさとおちるうもう、きりがやのじょうくうをおおうこくえん。)

戦場は混乱の極み。ばさばさと落ちる羽毛、霧谷の上空を覆う黒煙。

(だがおれのむねにはちょうじゅのゆめと、はんえいのみらいがあった。)

だが俺の胸には長寿の夢と、繁栄の未来があった。

(じんみゃくもほうふにつながっている。)

人脈も豊富に繋がっている。

(「かのうなら、ゆうこうてきにおわらせたい。だがこれは」)

「可能なら、友好的に終わらせたい。だがこれは」

(「もんどうむようだ!」てきがさけぶ。)

「問答無用だ!」敵が叫ぶ。

(そのしゅんかん、おれはせんにゅうほうほうをくししてはいごへまわりこみ)

その瞬間、俺は潜入方法を駆使して背後へ回り込み

(やつのしょうちょうとだいちょうをつきさす。)

奴の小腸と大腸を突き刺す。

(「うっ!」)

「うっ……!」

(てきはへんきんをもとめるきゃくのようにうめき、さべつてきなことばをはきながらくずれおちた。)

敵は返金を求める客のように呻き、差別的な言葉を吐きながら崩れ落ちた。

(たたかいはおわった。ぼんあけのくうきのなか、おれはきゅうようをとりながらおもう。)

戦いは終わった。盆明けの空気の中、俺は休養をとりながら思う。

(「このしょうりは、いっせきにちょうかもしれない。)

「この勝利は、一石二鳥かもしれない。

(だがきんねんのふうちょうをかえるには、まだたんなるいっぽにすぎない」)

だが近年の風潮を変えるには、まだ単なる一歩にすぎない」

(かこくなうんめいをせおいながらも、おれはにゅーすをおい)

過酷な運命を背負いながらも、俺はニュースを追い

(きのうしているじぶんのてにいわかんあるとかんじつつ、それでもまだしんじつづけた。)

機能している自分の手に違和感あると感じつつ、それでもまだ信じ続けた。

(ふんいきはしずかに、だがかくじつにかわりはじめていた。)

雰囲気は静かに、だが確実に変わり始めていた。

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