天使の羽が生えたら/海が見たい

(にっきをまきにくべてみる)

日記を薪に焚べてみる

(あいしたひびがはいになる)

愛した日々が灰になる

(せつな)

刹那、

(なきがらをみおろすぼくは)

亡骸を見下ろす僕は

(かみさまみたいだった)

かみさまみたいだった！

(このひろいうちゅうがとじるとき)

この広い宇宙が閉じるとき

(ぼくときみのあいもやみのなか)

ぼくときみの愛も闇の中

(つまり)

つまり、

(えいえんなんてとうといものは)

永遠なんて貴いものは

(ないのかもな)

無いのかもな

(あいたいひとにもあえないで)

会いたい人にも会えないで

(きょうがおわっていく)

今日が、終わっていく

(いつか)

いつか、

(てんしのはねがはえたら)

天使の羽が生えたら

(もうあえないきみにあいにいく)

もう会えないきみに会いに行く

(そらのらんでぶー)

空のランデブー

(またあえたら)

また会えたら、

(すてきなことでしょう)

素敵なことでしょう？

(いつか)

いつか、

(てんしのはねがはえたら)

天使の羽が生えたら

(むかえにいくからねまっててね)

迎えに行くからね、待っててね

(くちずさんでもとどかない)

口ずさんでも届かない

(かなしいあいのうた)

かなしいあいのうた

(りっぱなひとじゃないけれど)

立派な人じゃないけれど

(むくなこころなんてないけれど)

無垢な心なんて無いけれど

(てんごくでまたあえるならと)

天国でまた会えるなら、と

(そのときをまっている)

その時を待っている！

(このせまいへやをかたすとき)

この狭い部屋を片すとき、

(きみがおいていったぬくもりが)

きみが置いて行った温もりが

(ぼくを)

ぼくを

(さいげんなくくるしめることも)

際限なく苦しめることも

(あいなのだろう)

愛なのだろう

(せいかつすらてにつかなくて)

生活すら手につかなくて、

(きょうもひだまりをさけている)

今日も、陽だまりを避けている

(このろくじょうはんのてんじょうを)

この六畳半の天井を

(いつまでながめている)

いつまで眺めている？

(いつか)

いつか、

(いつか)

いつか、

(てんしのはねがはえたら)

天使の羽が生えたら

(らくえんでちかいのきすをする)

楽園で誓いのキスをする

(なんてくうきょなよたばなしも)

なんて、空虚な与太話も

(ゆかいなものでしょう)

愉快なものでしょう？

(わら)

（笑）

(いつか)

いつか、

(てんしのはねがはえたら)

天使の羽が生えたら

(くもまをこえきみにあいにいく)

雲間を超えきみに会いに行く！

(そらのらんでぶー)

空のランデブー

(えいしすともてんをみあげるだろう)

エイシストも天を見上げるだろう

(いつか)

いつか、

(てんしのはねがはえたら)

天使の羽が生えたら

(むかえにいくからねまっててね)

迎えに行くからね、待っててね

(いつになってもとどかない)

いつになっても届かない

(かなしいぼくのうた)

かなしいぼくのうた