ムーンライト――――。

(おしまいはこんなよるでした「いつかまたね」ってうそつきなふたり)

おしまいはこんな夜でした　『いつかまたね』って嘘つきなふたり

(いますぐにあいたいってわけじゃないけどきみのことおもいだします)

いますぐに会いたいってわけじゃないけど君のこと思い出します

(よぞらとはうちゅうのいちぶでてのとどかないりょういきにたとえれば)

夜空とは宇宙の一部で手の届かない領域に例えれば

(みちてはかけてくつきでしたおちてはなけてくぼくでした)

満ちては欠けてく月でした　墜ちては泣けてく僕でした

(きずつくことがこわいからできるだけきずつけることはしません)

傷つくことが恐いから　出来るだけ傷つけることはしません

(ましてこじんてきなかんじょうろんぶつけるのなんてもってのほかで)

まして個人的な感情論　ぶつけるのなんてもってのほかで

(ともすればぷらすてぃっくてきかんけいといえちゃうふたりでしたが)

ともすればプラスティック的関係といえちゃうふたりでしたが

(それでもいとおしいとおもいこころにあながあいたようです)

それでも　愛おしいと想い　こゝろに穴が空いたようです

(めーるがめんひらいてとじてたまにかこをゆびさきかくにん)

メール画面　開いて閉じて　たまに　過去を指さき確認

(いつのきろく？すきなことばだされどきおくきげんぎれだ)

いつの記録？　好きな言葉だ　されど　記憶期限切れだ

(おなじつきおなじことむねのおくをてらされたら)

同じ月　同じこと　胸の奥を照らされたら

(あと１びょう１こうびょうもどるほどにとおい)

あと1秒　1光秒　戻るほどに遠い

(きえてかないきえてかないでぐちににたひかりを)

消えてかない　消えてかない　出口に似た光を

(かけのぼればきみにあえるきがしてむーんらいとーーーー。)

かけ昇れば　君に逢える気がしてムーンライトーーーー。

(げんじつがかわっちゃうことはちょっとはりかいしてるつもりだけど)

現実が変わっちゃうことは　ちょっとは理解してるつもりだけど

(こんなきもちにおわりはないしこのさきもやっぱりつきなさそうだし)

こんな気持ちに終わりはないし　この先もやっぱり尽きなさそうだし

(みそうしんふぉるだーをせいりのこってたおねがいぜんけんさくじょ)

未送信フォルダーを整理　残ってたお願い全件削除

(「ないようがうしなわれますが、しょうきょしてもよろしいですか？」)

『内容が失われますが、消去してもよろしいですか？』

(ほしにとえばきらめきすぎてすごいかずできがとおくなる)

星に問えば　煌めきすぎて　すごい数で気が遠くなる

(ならばよびなとなえたじゅもんなのになぜにわすれてくの？)

ならば　呼び名　唱えた呪文　なのに　なぜに忘れてくの？

(どこまでもどこからもおもうのにねはなればなれ)

どこまでも　どこからも　想うのにね　離ればなれ

(だれにもないだれかじゃないまほうだけがのこる)

誰にもない　誰かじゃない　魔法だけが残る

(ふりむかないふりむかないゆめのめいろにまよって)

振り向かない　振り向かない　夢の迷路に迷って

(たちどまればきみがよんだきがしてむーんらいとーーーー。)

立ち止まれば　君が呼んだ気がしてムーンライトーーーー。

(かぜもまちもあめもはなもときもふいてゆれてふってまってとめて)

風も街も雨も花も刻も　吹いて揺れて降って舞って止めて

(ゆめにいろにねつによいにこいにさめてさめてさめてさめていくのは)

夢に色に熱に酔に恋に　醒めて褪めて冷めてさめていくのは

(いやいやいやいや)

嫌　嫌　嫌　嫌

(おなじつきおなじことむねのおくをてらされたら)

同じ月　同じこと　胸の奥を照らされたら

(あと１びょう１こうびょうもどるほどにとおい)

あと1秒　1光秒　戻るほどに遠い

(きえてかないきえてかないでぐちににたひかりを)

消えてかない　消えてかない　出口に似た光を

(かけのぼればきみにあえるんでしょ？)

かけ昇れば　君に逢えるんでしょ？

(くりかえしくりかえしむねのおくをてらされたら)

くり返し　くり返し　胸の奥を照らされたら

(きみのこえきみのかげかくれたやみさがす)

君の声　君の影　隠れた闇探す

(まもれないやくそくをたよりにしてよぞらを)

守れない約束をたよりにして夜空を

(おいかけてくふたりがいまつながるむーんらいとーーーー。)

追いかけてく　ふたりが今繋がるムーンライトーーーー。