ANGEL DEBUGGER/■37

(ふさぎこんでどうでもいいだなんていうけど)

塞ぎこんでどうでもいいだなんて言うけど

(すわりこんでよはくみたいなほおなずませて)

座り込んで余白みたいな頬泥ませて

(ふたいするあなたのてでまちがえてみせてよ)

付帯するあなたの手で間違えて見せてよ

(ね)

ね

(ふさいでいたいこころすこしずつねじまげて)

塞いでいたい心少しずつ捻じ曲げて

(とかしてみたいねぐせみたいなひすてりー)

梳かしてみたい寝ぐせみたいなヒステリー

(くらいぶるーむぷらすちっく)

昏いブルームプラスチック

(きらめくえいがのにわ)

煌めく映画の庭

(おふぃすあわーせんざいてきななにか)

オフィスアワー潜在的な何か

(すきんしっぷようじょうてーぷのしわ)

スキンシップ養生テープの皺

(ぶるーしーとでかくしてみせて)

ブルーシートで隠してみせて

(わんつーすてっぷでふみだすぜんやでじたるさいねーじのひかり)

ワンツーステップで踏み出す前夜デジタルサイネージの光

(いだいてはふはいするどぐまあどけないふせいじつに)

抱いては腐敗するドグマあどけない不誠実に

(たいわをおしえてくりかえす)

対話を教えて繰り返す

(すたんがんてみじかなせいぎのしかく)

スタンガン手短な正義の死角

(ふかんぜんなはろげんらんぷのしはいするきょり)

不完全なハロゲンランプの支配する距離

(まよいこむげんじつにきままにみたしてほしくて)

迷い込む現実に気儘に満たして欲しくて

(ながしこんでかきかえたこーど)

流し込んで書き換えたコード

(ぶらふらんでぶーぽいんと)

ブラフランデブーポイント

(つかいこんですりへらすあいをさしている)

使い込んですり減らす愛を指している

(みかえそうぜいたいけなこえをはっして)

見返そうぜ幼気な声を発して

(さあ)

さあ

(とまらないいたみてすとがえしのごごのくうきはいじらしい)

止まらない痛みテスト返しの午後の空気は意地らしい

(せかいできみとぼくがふれられたゆいいつのおんどだ)

世界で君と僕が触れられた唯一の温度だ

(ねむらせてつまらないといで)

眠らせてつまらない問いで

(うばえないほどにおいつめてくだらないおいめ)

奪えない程に追い詰めて下らない負い目

(こがしたつばさでだきしめて)

焦がした翼で抱きしめて

(わんつーすてっぷでふみだすせいやにささぐ)

ワンツーステップで踏み出す聖夜に捧ぐ

(かいしゃくしめつけるあいからはかいするどぐま)

解釈締め付ける愛から破壊するドグマ

(あどけないせいじつにはいとくをおしえてくりかえす)

あどけない誠実に背徳を教えて繰り返す

(とけかかったふぃらめんとびーずのはな)

溶けかかったフィラメントビーズの花

(むかんしんあざわらうてんしのしはいするきょり)

無関心嘲う天使の支配する距離

(まよいこむげんじつをきままにみたしてほしくて)

迷い込む現実を気儘に満たしてほしくて

(ふさぎこんでどうでもいいだなんていうけど)

塞ぎこんでどうでもいいだなんて言うけど

(すわりこんであんぜんたいをほっしている)

座り込んで安全帯を欲している

(おもいだせないかがようでぃすぷれい)

思い出せない耀うディスプレイ

(しんたっくすえらーだまりこんでかんぜんたいをもしている)

シンタックスエラー黙り込んで完全体を模している

(おわらないいたみたいくつしのぐよるのけいびはもういない)

終わらない痛み退屈凌ぐ夜の警備はもう居ない

(ささやきかえすすんだこえはあなたによくにあっている)

囁き返す澄んだ声はあなたによく似合っている

(ねむらせてつまらないといで)

眠らせてつまらない問いで

(うばえないほどにおいつめてくだらないおいめ)

奪えない程に追い詰めて下らない負い目

(こがしたつばさでだきしめて)

焦がした翼で抱きしめて