芥の部屋は錆色に沈む
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歌詞(問題文)
(どうしてこんなにぼくのせいかつは)
どうしてこんなに、僕の生活は
(あさにだってひるにだってよるにだってりふじんにさいなまれ)
朝にだって昼にだって夜にだって理不尽に苛まれ
(どうにもできないちらかったへやのすみでどろみずをくちにふくんでも)
どうにもできない、散らかった部屋の隅で泥水を口に含んでも
(だれがぼくをすくってくれるの)
「誰が僕を救ってくれるの?」
(はいごにはりつくしせんは)
背後に張り付く視線は、
(かれのめがこちらをみている)
「彼の目がこちらを見ている」
(たばこのけむりでかおをかくしたってそのしせんがぼくをつらぬいて)
タバコの煙で顔を隠したって、その視線が僕を貫いて
(あきあきしてんだうすよごれたこのせいかつからすくってくれ)
飽き飽きしてんだ 薄汚れたこの生活から救ってくれ
(このどうしようもないひびのきずぐちからあふれだしたはいいろのゆめ)
このどうしようもない日々の傷口から溢れ出した灰色の夢
(これがなにものにもなれないぼくらがみているみらい)
これが何者にもなれない僕らが見ている未来
(このままじゃどうしようもないぼくがはきすてたかれをのろうことばもとどかぬまま)
このままじゃ、どうしようもない僕が吐き捨てた彼を呪う言葉も届かぬまま
(かれはばつすらあたえてはくれないのさこのぼくのおろかさに)
彼は罰すら与えてはくれないのさ、この僕の愚かさに
(どうしてこんなにぼくのせいかつは)
どうしてこんなに、僕の生活は
(きのうにだってきょうにだってあしたにだってふじょうりにつらぬかれ)
昨日にだって今日にだって明日にだって不条理に貫かれ
(どうにもできないぼんようなまちのすみでてんをあおいでつばをはいても)
どうにもできない、凡庸な街の隅で天を仰いで唾を吐いても
(かれがぼくをすくってくれるの)
「彼が僕を救ってくれるの?」
(むらさきのけむりがおよいで)
紫の煙が泳いで
(もうそろそろおわらせてくれないか)
「もうそろそろ終わらせてくれないか」
(めのまえがしろくそまるのをまっている)
目の前が白く染まるのを待っている
(すこしずつあしたがちかづいてこのせいかつからぬけだせずにふあんのたねをめぶかせている)
少しずつ明日が近づいて、この生活から抜け出せずに不安の種を芽吹かせている
(このどうしようもないひびのきずぐちからあふれだしたはいいろのゆめ)
このどうしようもない日々の傷口から溢れ出した灰色の夢
(これがなにものにもなれないぼくらがみているみらい)
これが何者にもなれない僕らが見ている未来
(このままきえさってしまうことさえもかなわずにぼくらはいきをした)
このまま消え去ってしまうことさえも叶わずに、僕らは息をした
(ただうすよごれたにちじょうのなかでこうかつにえさをうばいあって)
ただ薄汚れた日常の中で、狡猾に餌を奪いあって
(しゃようさすちいさなまど206ごうしつでとほうにくれている)
斜陽さす小さな窓、206号室で途方に暮れている
(まちがさびついていくこどものこえがとおくにきこえた)
街が錆びついていく、子供の声が遠くに聞こえた
(ここにうまれてしまったことみにくいすがたにそだったことをかきのこしておく)
ここに生まれてしまったこと、醜い姿に育ったことを、書き遺しておく
(このどうしようもないひびのきずぐちからあふれだしたはいいろのゆめ)
このどうしようもない日々の傷口から溢れ出した灰色の夢
(これがなにものにもなれないぼくらがみているみらい)
これが何者にもなれない僕らが見ている未来
(あしたさえどうしようもないほどおそろしくてかれをのろうことばもとどかぬなら)
明日さえどうしようもないほど恐ろしくて、彼を呪う言葉も届かぬなら
(このてがみをかきのこしておわらせたいんだあしたがくるまえに)
この手紙を書き遺して終わらせたいんだ、明日が来る前に