朝戸風

(ひさしぶりにあおうよってきみからのれんらく)

「久しぶりに会おうよ」ってキミからの連絡

(そつぎょうしてからどれくらいたつだろう)

卒業してからどれくらい経つだろう

(あのころはいやというほどかおをあわせて)

あの頃は嫌というほど顔を合わせて

(わらってたまにぎくしゃくして)

笑って、たまにギクシャクして

(さいごはまたあしたねっててをふるにちじょう)

最後は「また明日ね」って手を振る日常

(それがどれほどみじかくてたいせつはひびだったか)

それがどれほど短くて大切な日々だったか

(いまおとなになってからきづく)

今、大人になってから気づく

(ああもどりたいよ)

ああ戻りたいよ

(きみにあったらじかんがまきもどる)

キミにあったら時間が巻き戻る

(そんなきがしているんだ)

そんな気がしているんだ

(ひさしぶりにあうきみのひょうじょうはもう)

久しぶりに会う君の表情はもう

(ふあんをかかえているようにはみえてなかった)

不安を抱えているようには見えなかった

(あれからきみはどんなじんせいをすごしている)

あれから君はどんな人生を過ごしている？

(ぼくはそのあいだになにかせいちょうできたかな)

ボクはその間に何か成長できたかな

(わからないんだ)

分からないんだ

(じゅうななさいのぼくがなきだす)

17歳のボクが泣き出す

(ねぇひととくらべなくていいはずって)

ねぇ人と比べなくていいはずって

(そんなのろいがぼくをあせらせた)

そんな呪いが僕を焦らせた

(そしてきづく)

そして気づく

(ああいまのぼくはなにがしたいんだっけ)

ああ今のボクは何がしたいんだっけ？

(もくひょうのないからっぽなまいにちをいきている)

目標のない空っぽな毎日を生きている

(かたならべすごしたひび)

肩並べ過ごした日々

(なきわらい)

泣き笑い

(あおいかがやきをわすれられない)

青い輝きを忘れられない

(ぼくだけまだきょうしつのなかだ)

ボクだけまだ教室の中だ

(いまもこころのなか)

今も心の中

(いつまでもこどものまま)

いつまでも子どものまま

(かわることをおそれてきみのせなかばかりみてる)

変わることを恐れて君の背中ばかり見てる

(もうおわりにして)

もう終わりにして

(いますぐここからとびだそう)

今すぐここから飛び出そう

(まよってないで)

迷ってないで！

(ああおもいえがくおとなにはまだなれていないけど)

ああ思い描く大人にはまだ慣れていないけど

(きょうきみにあってからきづく)

今日、君に会ってから気づく

(もうもどれないね)

もう戻れないね

(めのまえにあるみちをひたすらにあるいていくしかない)

目の前にある道をひたすらに歩いていくしかない

(そうでしょう)

そうでしょう？

(ぼくだけのはなをさかせてきっといつか)

ボクだけの花を咲かせてきっといつか

(きみにみせるから)

キミに見せるから

(あさひがてらすへやでまどをあけて)

朝日が照らす部屋で窓を開けて

(さあゆっくりしんこきゅうをひとつ)

さあ、ゆっくり深呼吸を一つ

(またきょうもはじめよう)

また今日を始めよう