【意味怖】ルーレット *概要欄に解説
意味が分かると怖い話です!(記号入力無し)
*解説*
ルーレットの盤で、11は「黒」である。
語り手は「勝ったという幻」を見ていたことになる。
つまり、語り手は負けたショックを受け入れられず、
精神が崩壊してしまった。
ルーレットの盤で、11は「黒」である。
語り手は「勝ったという幻」を見ていたことになる。
つまり、語り手は負けたショックを受け入れられず、
精神が崩壊してしまった。
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問題文
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(おれはむかしからどちらかというとうんがわるいほうだった)
俺は昔から、どちらかというと運が悪い方だった。
(ふくびきとかびんごとかちいさいところではよくあたる)
福引とかビンゴとか、小さいところではよく当たる。
(だがだいじなぶぶんでうんまかせにするとだいたいはわるいけっかになる。)
だが、大事な部分で運任せにすると、大体は悪い結果になる。
(まあそういうのはおれだけじゃなくてほかのひともそうなのかもしれないけど)
まあ、そういうのは俺だけじゃなくて、他の人もそうなのかもしれないけど。
(そんなおれもがくせいのころまではへいぼんにすごしてこれた)
そんな俺も、学生の頃までは平凡に過ごして来れた。
(ともだちどうしでばかをやってそこそこたのしくすごすことができた)
友達同士でバカをやって、そこそこ楽しく過ごすことができた。
(しゅうしょくにかんしてもだいがくそつぎょうごからすぐにはたらくことができた)
就職に関しても、大学卒業後からすぐに働くことができた。
(しごとじょうのしっぱいもじょうしやせんぱいのたすけもあってだいじになることもなかった)
仕事上の失敗も、上司や先輩の助けもあって大事になることもなかった。
(そういうてんでいうとおれはうんがいいというかめぐまれていたのかもしれない)
そういう点でいうと、俺は運がいいというか、恵まれていたのかもしれない。
(だがしごとにもなれてきた3ねんめのときだった)
だが、仕事にも慣れてきた3年目の時だった。
(ふとこうはいにさそわれてぱちんこについていった)
ふと、後輩に誘われてパチンコに着いて行った。
(いまかんがえるとあそこがじんせいのぶんきてんだったとおもう)
今考えると、あそこが人生の分岐点だったと思う。
(おれはあっさりとぱちんこというかぎゃんぶるにはまった)
俺はあっさりとパチンコ、というかギャンブルにハマった。
(たからくじのようなものはもちろんけいばやけいりんなんかにもてをだした)
宝くじのようなものはもちろん、競馬や競輪なんかにも手を出した。
(おぼんやすみやねんまつねんしのきゅうかにはかいがいのかじのにもいくようになった)
お盆休みや年末年始の休暇には、海外のカジノにも行くようになった。
(きづけばおれはたがくのしゃっきんをかかえていた)
気づけば俺は、多額の借金を抱えていた。
(しゃっきんとりからにげるためかいしゃをやめてかくちをてんてんとするひび)
借金取りから逃げるため、会社を辞めて、各地を転々とする日々。
(ひぜにをかせいではそれをぎゃんぶるにつぎこむというくりかえしのまいにちをすごす)
日銭を稼いでは、それをギャンブルにつぎ込むという繰り返しの毎日を過ごす。
(でもあるときははおやがびょうきでしんだことをちちおやからきいた)
でもある時、母親が病気で死んだことを父親から聞いた。
(こうでんをだすこともそうしきにでるためのもふくをかうきんさえもない)
香典を出すことも、葬式に出るための喪服を買う金さえもない。
など
(かんがえてみるとおれはははおやにいちどもおやこうこうどころかめいわくしかかけていない)
考えてみると、俺は母親に一度も親孝行どころか、迷惑しかかけていない。
(このままではだめだ)
このままではダメだ。
(せめてちちおやにはおやこうこうをしたい)
せめて父親には親孝行をしたい。
(そこでおれはじんせいさいごのしょうぶをすることにした)
そこで俺は、人生最後の勝負をすることにした。
(じぶんのぞうきをたんぽにすうひゃくまんえんをやみきんゆうからかりてらすべがすへととぶ)
自分の臓器を担保に、数百万円を闇金融から借りて、ラスベガスへと飛ぶ。
(そしていっせいちだいのしょうぶをしかける)
そして、一世一代の勝負を仕掛ける。
(るーれっと)
ルーレット。
(おれがえらんだのはいままでやったことのないぎゃんぶるだ)
俺が選んだのは、今までやったことのないギャンブルだ。
(なんとなくびぎなーずらっくをねらっていたというのもあるかもしれない)
なんとなくビギナーズラックを狙っていたというのもあるかもしれない。
(るーれっとのせきにすわりまずは10まんえんぶんほどあかにかける。)
ルーレットの席に座り、まずは10万円分ほど「赤」に賭ける。
(すると21のあかにたまがとまった)
すると、21の赤に球が止まった。
(かった)
勝った。
(いきおいはいまおれにきている)
勢いは今、俺に来ている。
(おれはぜんざいさんをまたあかにかけた)
俺は全財産をまた「赤」に賭けた。
(たまがるーれっとのばんじょうをころがっているあいだはとてもながくきがくるいそうだった)
球がルーレットの盤上を転がっている間は、とても長く気が狂いそうだった。
(しんぞうのおとがやけにおおきくきこえてきていきがあらくなる)
心臓の音がやけに大きく聞こえてきて、息が荒くなる。
(あたまのなかではいままでのおもいでやりょうしんのことがぐるぐるとめぐっている)
頭の中では、今までの思い出や両親のことがグルグルとめぐっている。
(そしてたまがとまったしゅんかんおれのめのまえがまっしろになった)
そして、球が止まった瞬間、俺の目の前が真っ白になった。
(ひっしにめをこすり、るーれっとのばんをみる。)
必死に目をこすり、ルーレットの盤を見る。
(11のあか)
11の「赤」
(かった)
勝った。
(おれはじんせいさいだいのしょうぶにみごとかつことができた)
俺は人生最大の勝負に見事勝つことができた。
(おれはしゃっきんをへんさいしてじっかにもどりしゅうしょくしてふつうのせいかつにもどった)
俺は借金を返済して、実家に戻り、就職して普通の生活に戻った。
(かのじょもできけっこんをしこどももうまれた)
彼女もでき、結婚をし、子どもも生まれた。
(いまおれはほんとうにしあわせだ)
今、俺は本当に幸せだ。
(ぎゃんぶるというのはみをほろぼす)
ギャンブルというのは身を亡ぼす。
(ほんとうにそうだとおもった)
本当にそうだと思った。
(おれはもうにどとぎゃんぶるはしないとこころにかたくちかった)
俺はもう二度とギャンブルはしないと、心に固く誓った。