ホラ吹き猫野郎

(そんなこんないうまにひがおちて)

そんなこんな言う間に日が落ちて

(すちゃらかどこゆくかえりみち)

スチャラカどこゆく帰り道

(こいはみずいろなくかえるとうふのらっぱこえがとおく)

恋は水色鳴く蛙豆腐のラッパ声が遠く

(さんざまたせておいてそりゃないわ)

さんざ待たせておいてそりゃないわ

(すちゃらかほらふきねこやろう)

スチャラカホラ吹き猫野郎

(あたしどこにもいかないの)

あたし何処にも行かないの

(あなたはしっておいてしらんかお)

あなたは知っておいて知らん顔

(たんとごしょうみくださいな)

たんとご賞味くださいな

(ねこもしゃくしもらりぱっぱ)

猫も杓子もラリパッパ

(ああもういやになっちゃうわ)

ああもう嫌になっちゃうわ

(どんなことばをあてがっても)

どんな言葉をあてがっても

(やはりあなたにゃにあいません)

やはりあなたにゃ似合いません

(ああどうしたらいいのおしえてよ)

ああどうしたらいいの教えてよ

(めいていじょうじょうおすめすたがわずおしりをふっておどる)

酩酊上々雄雌違わずお尻を振って踊る

(めまいくらくらまんだらのそらみて)

目眩くらくら曼荼羅の空見て

(ぼったくりろてんにほうかして)

ぼったくり露天に放火して

(じょうとうげらげらわらいのとまらぬあしたになあれ)

上等ゲラゲラ笑いの止まらぬ明日になあれ

(つまり１、２の３の４でてをたたき)

つまり１、２の３の４で手を叩き

(こんなしょうもないひびにばいばいばい)

こんなしょうもない日々にバイバイバイ

(きっといつかはぴかぴかはなみち)

きっといつかはピカピカ花道

(そんじゃまたあしたねばいばいばい)

そんじゃまた明日ねバイバイバイ

(じっとできなくなりあなたはいう)

じっとできなくなりあなたは言う

(「ここではなびをうちあげよう」)

「ここで花火を打ち上げよう」

(やけどまみれのひだりてに)

やけど塗れの左手に

(ぼろきぬみたいなぶりきのばけつ)

ボロ絹みたいなブリキのバケツ

(そんなもんではなしもろくろくなし)

そんなもんで話も碌々なし

(よるのあばらやつきあげて)

夜のあばら屋突き上げて

(おねのかなたにめをすえて)

尾根の彼方に目を据えて

(まぬけにくちをぽかんとして)

間抜けに口をぽかんとして

(たんとごらんにあそばせて)

たんとご覧にあそばせて

(ねこもしゃくしもらりぱっぱ)

猫も杓子もラリパッパ

(ああもういやになっちゃうわ)

ああもう嫌になっちゃうわ

(どうであなたはみてもしない)

どうであなたは見てもしない

(こんなまつげにいみなどない)

こんな睫毛に意味などない

(ああどうしようもないのね)

ああどうしようもないのね

(ばかみたい)

馬鹿みたい

(めいていじょうじょうしろくろかまわずかかとならしておどる)

酩酊上々白黒構わず踵鳴らして踊る

(みなりちゃらちゃら)

身なりチャラチャラ

(いたみのたりないばんからのねずみをたいじして)

痛みの足りないバンカラの鼠を退治して

(じょうとうげらげらわらいのとまらぬあしたになあれ)

上等ゲラゲラ笑いの止まらぬ明日になあれ

(ここでうまれちゃよいごしのかねいらず)

ここで生まれちゃ宵越しの金要らず

(どんなこもかまわずよっといで)

どんな子も構わず寄っといで

(そぞろあるいてどうしようもないときは)

そぞろ歩いてどうしようもないときは

(なんもかまわんままによっといで)

何も構わんままに寄っといで

(ろくしょうのにおいゆうひがしずむ)

緑青の匂い夕日が沈む

(あのひのかおりあなたはとおい)

あの日の香りあなたは遠い

(めいていじょうじょうおすめすたがわずおしりをふっておどる)

酩酊上々雄雌違わずお尻を振って踊る

(めまいくらくらまんだらのそらみて)

目眩くらくら曼荼羅の空見て

(ぼったくりろてんにほうかして)

ぼったくり露天に放火して

(じょうとうげらげらわらいのとまらぬあしたになあれ)

上等ゲラゲラ笑いの止まらぬ明日になあれ

(つまり１、２の３の４でてをたたき)

つまり１、２の３の４で手を叩き

(こんなしょうもないひびにばいばいばい)

こんなしょうもない日々にバイバイバイ

(きっといつかはぴかぴかはなみち)

きっといつかはピカピカ花道

(そんじゃまたあしたねばいばいばい)

そんじゃまた明日ねバイバイバイ