ミカンセイ／AAA

(ゆうぐれじてんしゃからみあげたそら)

夕暮れ自転車から見上げた空

(きみのまちにもほらよるがおりる)

キミの街にもほら夜が降りる

(ささいなつまづきさえこころゆらす)

些細なツマヅキさえ心揺らす

(きみもぼくもたぶんにたものどうしだね)

君も僕も多分似た者同士だね

(きみのこえがききたくてかばんのそこさがすでんわ)

君の声が聞きたくて鞄の底さがす携帯（でんわ）

(ぺーじをめくってきみのなまえをなぞる)

ページをめくって君の名前をなぞる

(ぼくらはまだみかんせいかみつぶしたおれんじさ)

僕らはまだ未完成噛み潰したオレンジさ

(うまくいえないことばかりひろいあつめて)

上手く言えない事ばかり拾い集めて

(きみがいつかまきもどすえいえんのふぃるむのなか)

君がいつか巻き戻す永遠のフィルムの中

(いろのあせないひびをかさねていたいから)

色の褪せない日々を重ねていたいから

(ほんとはこえにならないこえをだれも)

本当は声にならない声を誰も

(つたえたくてむねがきしむのなら)

伝えたくて胸が軋むのなら

(ほんのすこしでもいいそのいたみを)

ほんの少しでもいいその痛みを

(わけあえるつよさをてにいれたいだけさ)

分け合える強さを手に入れたいだけさ

(どんなおおきなできごともほんのちいさなおもいたちが)

どんな大きな出来事もほんの小さな想い達が

(かさなりあうとききっとうごきはじめる)

重なり合う瞬間（とき）きっと動き始める

(あしたなんてわからないさびしがりやなぼくらは)

明日なんて分からない寂しがり屋な僕らは

(いくつものよるをとびこえておとなになる)

幾つもの夜を飛び越えて大人になる

(そしていつかおもいだすぬくもりがきえないように)

そしていつか思い出す温もりが消えないように

(つないだてをもいちどにぎりかえしてみよう)

繋いだ手をもいちど握り返してみよう

(ぼくらはまだみかんせいかみつぶしたおれんじさ)

僕らはまだ未完成噛み潰したオレンジさ

(うまくいえないことばかりひろいあつめて)

上手く言えない事ばかり拾い集めて

(きみがいつかまきもどすえいえんのふぃるむのなか)

君がいつか巻き戻す永遠のフィルムの中

(いろのあせないひびをかさねていたいから)

色の褪せない日々を重ねていたいから

(いまきみにみせてあげたいよおれんじのそらを)

いま君に見せてあげたいよオレンジの空を