外郎売

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投稿者投稿者ふわり屋@ぼっち党員いいね3お気に入り登録
プレイ回数1215難易度(5.0) 1630打 長文
外郎売をタイピングで打ってみよう
外郎売の後半は早口言葉がタイピングのいい練習になります。「外郎売2」から早口言葉ですっ

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問題文

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(せっしゃおやかたともうすは、)

拙者親方と申すは、

(おたちあいのうちに、ごぞんじのかたもござりましょうが、)

お立会いの中に、ご存知の方もござりましょうが、

(おえどをたってにじゅうりかみがた、)

お江戸を発って二十里上方、

(そうしゅうおだわらいっしきまちをおすぎなされて、)

相州小田原一色町をお過ぎなされて、

(あおものちょうをのぼりへおいでなさるれば、)

青物町を登りへおいでなさるれば、

(らんかんばしとらやとうえもん、ただいまはていはついたして、えんさいとなのりまする)

欄干橋虎屋藤衛門、只今は剃髪いたして、円斉となのりまする。

(がんちょうより、おおつごもりまで、おてにいれまするこのくすりは、)

元朝より、大晦日まで、お手に入れまするこの薬は、

(むかしちんのくにのとうじん、ういろうというひと、わがちょうへきたり、)

昔ちんの国の唐人、外郎という人、わが朝へきたり、

(みかどへさんだいのおりから、このくすりをふかくこめおき、もちゆるときはいちりゅうずつ、)

帝へ参内の折から、この薬を深く籠め置き、用ゆる時は一粒ずつ、

(かんむりのすきまよりとりいだす。よってそのなをみかどより、とう、ちん、こうとたまわる。)

冠の隙間より取り出す。よってその名を帝より、頂、透、香と賜る

(すなわち、もんじには「いただき、すく、におい」とかいて「とう、ちん、こう」ともうす。)

即ち、文字には「頂き、透く、香り」と書いて「頂、透、香」と申す。

(ただいまはこのくすり、ことのほか、せじょうにひろまり、ほうぼうににせかんばんをいだし、)

只今はこの薬、殊の外、世上にひろまり、方々に偽看板を出だし、

(いや、おだわらの、はいだわらの、さんだわらの、すみだわらのと、いろいろにもうせども、)

イヤ、小田原の、灰俵の、さん俵の、炭俵のと、いろいろに申せども、

(ひらがなをもって「ういろう」としるせしは、おやかたえんさいばかり、)

平仮名をもって「ういろう」としるせしは、親方円斉ばかり、

(もしやおたちあいのうちに、あたみかとうのさわへ、とうじにおいでなさるるか、)

もしやお立会いの中に、熱海か塔ノ沢へ、湯治においでなさるるか、

(またはいせごさんぐうのおりからは、かならずかどちがいなされまするな。)

または伊勢御参宮の折からは、必ず門違いなされまするな。

(おのぼりならばみぎのかた、おさがりなればひだりがわ、)

お上りならば右の方、お下りなれば左側、

(はっぽうがやつむね、おもてがみつむねぎょくどうづくり)

八方が八棟、表が三棟玉堂造り

(はふにはきくにきりのとうのごもんをごしゃめんあって、けいずただしきくすりでござる。)

破風には菊に桐のとうの御紋を御赦免会って、系図正しき薬でござる。

(いや、さいぜんよりかめいのじまんばかりもうしても、ごぞんじないかたにはしょうしんのこしょうのまるのみ)

イヤ、最善より家名の自慢ばかり申しても、ご存じない方には正身の胡椒の丸呑

など

(しらかわよふね、さらばいちりゅうたべかけて、そのきみあいをおめにかけましょう。)

白川夜船、さらば一粒食べかけて、その気味合いをお目にかけましょう。

(まずこのくすりをかようにいちりゅうしたのうえにのせまして、ふくないへおさめますると、)

まずこの薬をかように一粒舌の上にのせまして、腹内へ納めますると、

(いや、どうもいえぬは、い、しん、はい、かんがすこやかになりて、くんぷうのんどよりきたり)

いや、どうも云えぬは、胃、心、肺、肝がすこやかになりて、薫風咽より来たり

(こうちゅうびりょうをしょうずるがごとし。)

口中微涼を生ずるが如し。

(ぎょちょう、きのこ、めんるい、のくいあわせ、そのほか、まんびょうそっこうあることかみのごとし、)

魚鳥、茸、麺類、の食い合わせ、そのほか、万病速攻あること神の如し、

(さて、だいいちのきみょうには、したのまわることがぜにごまが、はだしでにげる。)

さて、第一の奇妙には、舌のまわることが銭ゴマが、はだしで逃げる。

(ひょっとしたがまわりだすと、やもたてもたまらぬじゃ。)

ひょっと舌がまわり出すと、矢も楯もたまらぬじゃ。

(つづきは、ういろううり2でれんしゅうしよう。)

続きは、外郎売2で練習しよう。

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