撫子色ハート

(かるまにからまりみをゆだねおちゆけど)

カルマに絡まり　身をゆだね落ちゆけど

(ごくらくもじごくもよにふりてつれづれに)

極楽も地獄も　世に旧りてつれづれに

(ぶんめいかいかのかねならしやいやいと)

文明開化の鐘鳴らし　やいやいと

(さあそこのけそこのけうんめいよわたしがとおる)

さあ、そこのけそこのけ運命よ　私が通る

(そろえたまえがみみすえるははなのみち)

揃えた前髪　見据えるは花の道

(らくあればくあれどとせいははらんにみち)

楽あれば苦あれど　渡世は波瀾に満ち

(さじょうのざれごとばかげたろんもあきあきだ)

砂上の戯れ言　馬鹿げた論も飽き飽きだ

(さあ、おちゃのこさいさいあヴぁんぎゃるどをえがくのさ)

さあ、お茶の子さいさい アヴァンギャルドを描くのさ

(こよいはあさきゆめによいしれるの)

今宵は　浅き夢に酔いしれるの

(あざけるがらんどうなじだいのなかで)

あざける がらんどうな時代の中で

(てのひらひるがえさせてやればいいさ)

手のひら翻させてやればいいさ

(あしたはだれもしらない)

明日は誰も知らない

(はなよいろはとくるおしくそまれ)

花よいろはと　狂おしく染まれ

(ああうたっておどってわらってないてこいをして)

嗚呼　歌って踊って笑って泣いて恋をして

(けだかくりんとしていきて)

気高く凛として生きて

(ちるためにさいたいのちじゃない)

散るために咲いた命じゃない

(しするまでゆくこのせかいをいろどるように)

死するまで征く　この世界を彩るように

(ありしひのかのおもいでが)

在りし日のかの思ゐでが

(おにのつらしてとおせんぼ)

鬼の面して通せんぼ

(あてたこいぶみそらんずる)

宛てた恋文そらんずる

(しらんかおしてかさまわす)

知らん顔して傘回す

(あれやこれやとおもえども)

あれやこれやと思えども

(このせつなさえあだざくら)

此の刹那さえ仇桜

(つむいだいとをないまぜど)

紡いだ糸を綯い交ぜど

(やまとなでしこいちにちにしてならず)

やまとなでしこ一日にしてならず

(いけどもいけどもみえるのはみちのみち)

行けども行けども見えるのは未知の道

(たかのめもうのめもさいのめはよめないし)

鷹の目も鵜の目も　賽の目は読めないし

(おそかれはやかれこのなみはちはやふる)

遅かれ早かれ　この波は千早振る

(さあおおぶねにのりいでおろぎーをこえるのさ)

さあ、大船に乗り イデオロギーを越えるのさ

(こよいはみちるつきをせにうたおう)

今宵は　満ちる月を背に唄おう

(のこりのじんせいさいしょのこのときを)

残りの人生　最初の此の時を

(みはてぬゆめにおわるみらいとしても)

見果てぬ夢に終わる未来としても

(しねないいきてるかぎり)

死ねない　生きてる限り

(はなよいろはとくるおしくそまれ)

花よいろはと　狂おしく染まれ

(ああうたっておどってわらってないてこいをして)

嗚呼　歌って踊って笑って泣いて恋をして

(けだかくりんとしていきて)

気高く凛として生きて

(ちるためにさいたいのちじゃない)

散るために咲いた命じゃない

(かなでしことばせんりつにのせて)

奏でしことば　旋律に乗せて

(ああざっくりばらんとつづったあすにゆめをみて)

嗚呼　ざっくりばらんと綴った明日に夢を見て

(みじかしあおきはるはしれ)

短し青き春　疾走れ

(あたってもくだけずまえにいこうか)

当たっても砕けず前に行こうか

(ねがうだけではとどかない)

願うだけでは届かない

(だからあるきだそう)

だから歩き出そう

(うまれたいみなんてわからなくて)

生まれた意味なんてわからなくて

(だけどあわいゆめをいだきいまをいきて)

だけど　淡い夢を抱き現実を生きて

(おもいどおりじゃないせかいだけど)

思い通りじゃない世界だけど

(めばえたならさかせましょう)

芽生えたなら咲かせましょう

(いちどきりのこのじんせい)

一度きりの此の人生