歪曲ワンダーランド

(よごれたてとてふたつあわせてねがったことがあるんだ)

汚れた手と手　二つ合わせて願った事があるんだ

(「かみさまぼくにどうかひかりのあるばしょにつれてって」)

「神様僕にどうか光のある場所に連れてって」

(そうやってこのいのちはうまれた)

そうやってこの命は生まれた

(あがいたってもうておくれなんだ)

足掻いたってもう　手遅れなんだ

(「あのね、ぼくのいないせかいあなたならどんなかおしていたかな。」)

「あのね、僕のいない世界　貴女ならどんな顔していたかな。」

(「わんだーらんど」)

「ワンダーランド」

(せめていっしゅんでもいいゆがんだせかいでみせておくれそのやいばで)

せめて一瞬でもいい　歪んだ世界で見せておくれ　その刃で

(いばしょをさがしあるきまわりたどりついたばしょはもう)

居場所を探し歩き周り　辿り着いた場所はもう

(ぼくのからだをむしばんではぼくをくるわせてやがる)

僕の身体を蝕んでは　僕を狂わせてやがる

(よごれたてとてふたつあわせてねがったことがあったな)

汚れた手と手　二つ合わせて願った事があったな

(いまではもはやむかしのことおもいださせてくれるな)

今では最早昔の事　思い出させてくれるな

(いつからかこのいのちがうまれた)

いつからかこの命が生まれた

(できることならばおわらせてくれ)

出来る事ならば　終わらせてくれ

(「あのね、ぼくがいないせかいあなたならどんなかおしてくれるの？」)

「あのね、僕がいない世界　貴女ならどんな顔してくれるの？」

(なんどでもうまれかわれるならゆがんだせかいでみせておくれそのやいばで)

何度でも生まれ変われるなら　歪んだ世界で見せておくれ　その刃で

(いつのひかゆめみたこうやでたたずんで)

いつの日か夢見た　荒野で佇んで

(だれひとりもいないかぜだけがさっていく)

誰一人もいない　風だけが去って往く

(うしなったものがやけにおおすぎた)

失った物が　やけに多過ぎた

(あがいたってもうておくれなんだ)

足掻いたってもう　手遅れなんだ

(そしてときはきてしまったあれからどれくらいのひがたつのか)

そして時は来てしまった　あれからどれくらいの日が経つのか

(いきをのんでかくごをしたもういちどよごれたてとてをあわせた)

息を飲んで覚悟をした　もう一度汚れた手と手を合わせた

(「あのね、ぼくのいないせかいあなたならどんなかおしていたかな。」)

「あのね、僕のいない世界　貴女ならどんな顔していたかな。」

(「わんだーらんど」)

「ワンダーランド」

(せめていっしゅんでもいいゆがんだせかいでみせておくれそのやいばで)

せめて一瞬でもいい　歪んだ世界で見せておくれ　その刃で