1+1

(「ねがいごとひとつだけかなえてあげましょう」)

「願い事ひとつだけ叶えてあげましょう」

(きみはそのときなにをねがう)

君はその時何を願う

(やりなおしたいことそれともほしいもの)

やり直したいこと　それとも欲しい物

(そんなまほうはつかえないけど)

そんな魔法は使えないけど

(きみのすきなものひとつおしえて)

君の好きなものひとつ教えて

(たぶんわたしにもよりそいあえるものがある)

多分私にも寄り添い合えるものがある

(ふたりでできることをわたしとみつけましょう)

二人でできることを私と見つけましょう

(わすれたはずのうたをきかせて)

忘れたはずの歌を聴かせて

(あふれだすなみだはわたしがぬぐいましょう)

溢れ出す涙は私が拭いましょう

(いたみもゆめもきみとわけあい)

痛みも夢も君と分け合い

(そのどあをふたりであけたらどこでもいける)

そのドアを二人で開けたら　何処でも行ける

(ねがいごとひとつさえかなえていないけど)

願い事ひとつさえ叶えていないけど

(きみのとなりでおなじものをみよう)

君の隣で同じものを見よう

(そとではつめたいにわかあめもあがり)

外では冷たい俄雨も上がり

(のこるしずくはそらをうつした)

残る雫は空を映した

(かぞえきれないほどほしがまたたく)

数え切れないほど星が瞬く

(ひとつだけでいい)

一つだけでいい

(のばしたそのてにとどかせて)

伸ばしたその手に届かせて

(きみがのぞんだことをわたしはひていしない)

君が望んだことを私は否定しない

(じゃまするためのこえもしらない)

邪魔するための声も知らない

(なにができるかよりなにをしたいかでいい)

何ができるかより何をしたいかでいい

(わらってはなすきみをみていたい)

笑って話す君を見ていたい

(わたしはかがみににたすがたわらっていられる)

私は鏡に似た姿　笑っていられる

(どこへいこうとしたの)

何処へ行こうとしたの

(もしきみがわすれても)

もし君が忘れても

(わたしもしってるわたしがおぼえてる)

私も知ってる　私が覚えてる

(なくしたかずよりもたくさんであえたなら)

失くした数よりも沢山出会えたなら

(りゆうをさがしふりかえらないでいい)

理由を探し振り返らないでいい

(きみがわたしをすきであればわたしもきみをすきでいられる)

君が私を好きであれば　私も君を好きでいられる

(そのどあをふたりであけたらどこでもいける)

そのドアを二人で開けたら　何処でも行ける