怖い話打１

(むかし、ちゅうごくにとてもえのうまいおとこがいた)

昔、中国にとても絵の上手いおとこがいた

(あるとき、たのまれておてらのかべによんひきのりゅうのえをかいた)

ある時、頼まれてお寺の壁に四匹の龍の絵を描いた

(りゅうは、どれもいまにもうごきだしそうなほど、すばらしいできだった)

龍は、どれも今にも動き出しそうなほど、素晴らしい出来だった

(だが、そのおとこはそのりゅうにめをかきいれなかった)

だが、その男はその龍に目を書き入れなかった

(ひとびとがどうしてかとたずねると)

人々がどうしてかと尋ねると

(「めをかきいれるとりゅうにいのちがやどってとびさってしまうだろう)

「目を書き入れると龍に命が宿って飛び去ってしまうだろう

(だから、かかないのだ」といった)

だから、書かないのだ」といった

(みんなはおとこのことばをしんじなかった)

みんなは男の言葉を信じなかった

(「めのないりゅうなんてみっともない、ぜひめをかいてください」)

「目のない龍なんてみっともない、是非目を書いてください」

(みんながそういうのでおとこはしぶしぶたつたちにめをかきいれました)

皆がそういうので男は渋々龍達に目を書き入れました

(するとすさまじいかみなりとひかりがかべをやぶり、たつたちはくもにのり)

すると凄まじい雷と光が壁を破り、龍達は雲にのり

(てんにかけあがっていった)

天に駆け上っていった

(むかし、ちゅうごくにとてもえのうまいおとこがいた)

昔、中国にとても絵の上手いおとこがいた

(あるとき、たのまれておてらのかべによんひきのりゅうのえをかいた)

ある時、頼まれてお寺の壁に四匹の龍の絵を描いた

(りゅうは、どれもいまにもうごきだしそうなほど、すばらしいできだった)

龍は、どれも今にも動き出しそうなほど、素晴らしい出来だった

(だが、そのおとこはそのりゅうにめをかきいれなかった)

だが、その男はその龍に目を書き入れなかった

(ひとびとがどうしてかとたずねると)

人々がどうしてかと尋ねると

(「めをかきいれるとりゅうにいのちがやどってとびさってしまうだろう)

「目を書き入れると龍に命が宿って飛び去ってしまうだろう

(だから、かかないのだ」といった)

だから、書かないのだ」といった

(みんなはおとこのことばをしんじなかった)

みんなは男の言葉を信じなかった