心霊写真 -19-
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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https://typing.twi1.me/profile/userId/130158
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| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | berry | 7706 | 神 | 7.7 | 98.9% | 379.3 | 2954 | 31 | 54 | 2026/07/21 |
| 2 | HAKU | 7408 | 光 | 7.5 | 97.6% | 396.7 | 3011 | 72 | 54 | 2026/07/21 |
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問題文
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(じゅうきでぶそうされたしゅうだんにより、ろぼがしゅうげきされたのです。)
銃器で武装された集団により、鹵簿(ろぼ)が襲撃されたのです。
(わずかじゅうめいていどのそのぶそうしゅうだんのうごきはひじょうにとうせいされており、)
わずか十名程度のその武装集団の動きは非常に統制されており、
(けいごのけいさつのぶたいとへいかごとうじょうのじどうしゃをぶんだんすることにせいこうしたそうです。)
警護の警察の部隊と陛下ご搭乗の自動車を分断することに成功したそうです。
(しかし、へいかのくるまにじゅうだんがとどくまえに、りくぐんのきんえいほへいれんたいしょぞくのぶたいが)
しかし、陛下の車に銃弾が届く前に、陸軍の近影歩兵連隊所属の部隊が
(かけつけ、すんでのところでぶそうしゅうだんはちんあつされました。)
駆けつけ、すんでのところで武装集団は鎮圧されました。
(みすいにおわったにせよ、ほんらいであればだいじけんです。)
未遂に終わったにせよ、本来であれば大事件です。
(たいぎゃくじけんとしてほうのさばきをうけるのみならず、)
大逆事件として方の裁きを受けるのみならず、
(そのこうどうのはいけいにあるふおんなもろもろのものをまきこんで、)
その行動の背景にある不穏なもろもろのものを巻き込んで、
(だいしゅくせいのあらしがふきあれるほどのできごとだったはずなのですが・・・・・)
大粛清の嵐が吹き荒れるほどの出来事だったはずなのですが・・・・・
(もんだいはそのぶそうしゅうだんが、げんえきのぐんじん、それもすべてりくぐんのわかきしょうこうばかりで)
問題はその武装集団が、現役の軍人、それもすべて陸軍の若き将校ばかりで
(こうせいされていたというじじつにありました。)
構成されていたという事実にありました。
(てんのうのとうすいけんのしたにそんざいするはずの、ていこくりくぐんのしょうこうが、)
天皇の統帥権の下に存在するはずの、帝国陸軍の将校が、
(そのてんのうのいのちをねらったのです。)
その天皇の命を狙ったのです。
(このとてつもないすきゃんだるは、はくちゅうのじけんにもかかわらず、)
このとてつもないスキャンダルは、白昼の事件にも関わらず、
(そくざにやみにほうむられることとなりました。)
即座に闇に葬られることとなりました。
(たいちゅうせんそうのみならず、ぜんほういせんそうへとつきすすみつつあった)
対中戦争のみならず、全方位戦争へと突き進みつつあった
(とうじのだいにっぽんていこくにおいて、このたいぎゃくじけんと、それをうんだはいけいなど)
当時の大日本帝国において、この大逆事件と、それを生んだ背景など
(そんざいしてはならないものだったのです。)
存在してはならないものだったのです。
(これがかりに、りくぐんとかいぐんのあつれきからうまれたじけんだったならば、)
これが仮に、陸軍と海軍の軋轢から生まれた事件だったならば、
(りくぐんがいかにもみけそうとしてもせいこうしなかったでしょう。)
陸軍がいかに揉み消そうとしても成功しなかったでしょう。
など
(しかし、このじけんには、りくぐんもかいぐんも、そしてせいかいやざいかいにいたるまで、)
しかし、この事件には、陸軍も海軍も、そして政界や財界に至るまで、
(きそんのいかなるせいりょくもかんよしていませんでした。)
既存のいかなる勢力も関与していませんでした。
(それゆえに、このぼうきょはせいしきなさいばんにかけられることもなく、)
それゆえに、この暴挙は正式な裁判にかけられることもなく、
(てっていしたかんこうれいのもと、ひみつりにしょりされることとなったのです」)
徹底した緘口令の元、秘密裏に処理されることとなったのです」
(まつうらが、いっぽんだけのこっていたこゆびをゆっくりとおった。)
松浦が、一本だけ残っていた小指をゆっくりと折った。
(かくされたいつつめのたいぎゃくじけん、といういみなのだろう。)
隠された五つ目の大逆事件、という意味なのだろう。
(「いくらせんじちゅうとはいえ、じっさいにぶそうしょうとつをともなったそんなだいじけんを)
「いくら戦時中とはいえ、実際に武装衝突を伴ったそんな大事件を
(もみけせるものなのか」)
揉み消せるものなのか」
(ししょうがしごくとうぜんのぎもんをくちにする。)
師匠が至極当然の疑問を口にする。
(「もちろん、ふかのうです。どれほどのにんげんが「しょぶん」されたのかは、)
「もちろん、不可能です。どれほどの人間が「処分」されたのかは、
(はっきりしませんが、ぐんがちみちをあげたところで、)
はっきりしませんが、軍が血道を上げたところで、
(おそかれはやかれそれをかたるにんげんがでてきます。)
遅かれ早かれそれを語る人間が出てきます。
(せんごになってから、そのじけんのけんきゅうがなされ、)
戦後になってから、その事件の研究が成され、
(こうしてほんにもなっているのですから」)
こうして本にもなっているのですから」
(まつうらはてにしたぶんこぼんのひょうしをもういちどこちらにむけた。)
松浦は手にした文庫本の表紙をもう一度こちらに向けた。
(「しかし、そのりくぐんのしょうこうたちは、なぜそんなしゅうげきじけんをおこしたのか、)
「しかし、その陸軍の将校たちは、何故そんな襲撃事件を起こしたのか、
(ほばくされたあとのじんもんにも、いっさいくちをわらなかったとされています。)
捕縛された後の尋問にも、一切口を割らなかったとされています。
(そしてそのままぜんいんがしょけいされている。)
そしてそのまま全員が処刑されている。
(かれらのどうきについては、こうせいのけんきゅうにおいてもはんぜんとしていないようです。)
彼らの動機については、後世の研究においても判然としていないようです。
(いっぱんてきには、しゃかいしゅぎうんどうのえいきょうかにあったとされているようですが、)
一般的には、社会主義運動の影響下にあったとされているようですが、
(かたんしたしょうこうたちここじんのひととなりをほりすすめていくにつけ、)
加担した将校たち個々人の人となりを掘り進めて行くにつけ、
(そうしたかげがまったくみえてこないのです。)
そうした影が全く見えてこないのです。
(というよりも、まったくなにひとつ、かれらがてんのうをしゅうげき・さつがいするようなりゆうなど、)
というよりも、まったく何一つ、彼らが天皇を襲撃・殺害するような理由など、
(ないはずなのです。)
ないはずなのです。
(このほんをまとめたさくしゃは、しょうわ14ねん、つまり1939ねんにおきたこのじけんを、)
この本をまとめた作者は、昭和14年、つまり1939年に起きたこの事件を、
(それにさかのぼることさんねんまえ、1936ねんにおきたに・にろくじけんとたいひさせて)
それに遡ること三年前、1936年に起きた二・二六事件と対比させて
(かたっているのですがね。)
語っているのですがね。
(りくぐんこうどうはのせいねんしょうこうがおこした、くんそくのかんたるちゅうおうばくりょうをのぞかんとする)
陸軍皇道派の青年将校が起こした、君側の奸たる中央幕僚を除かんとする
(くーでたーだったに・にろくにたいして、)
クーデターだった二・二六に対して、
(1939ねんのたいぎゃくじけんはあからさまなしそうてきはいけいがない。)
1939年の大逆事件は明白な思想的背景がない。
(このことをちょしゃは「きたいっきがいない」とひょうげんしています」)
このことを著者は「北一樹がいない」と表現しています」
(「きたいっき・・・・・」)
「北一樹・・・・・」
(ししょうはそのなまえをつぶやき、なにかさっしたようなかおをした。)
師匠はその名前を呟き、なにか察したような顔をした。
(まつうらもすこしだけまゆをあげる。)
松浦も少しだけ眉を上げる。