不惑

(あしのうらからせすじをぬけてこうとうぶまで)

足の裏から　背筋を抜けて後頭部まで

(えたいのしれないなにかがはいあがってくるみたいだぞわぞわと)

得体のしれない何かが　這い上がってくるみたいだ　ゾワゾワと

(ぼくはいまもとめてたあしたとはちがうぐうぜんのしあわせをてにしてる)

僕は今　求めてた未来とは違う　偶然の幸せを手にしてる

(ふまんなんかないけれどでもああ)

不満なんかないけれど　でも　ああ

(きっとあいつがあいつであるように)

きっと　あいつがあいつであるように

(そうだよじぶんはじぶんであればいい)

そうだよ　自分は自分であればいい

(それでもあせってしまうのはなぜなんだろう)

それでも焦ってしまうのはなぜなんだろう

(ほらとおいところからぼくをよぶだれかが)

ほら遠いところから僕を呼ぶ　誰かが

(ほんきでもがいてみればいいと)

「本気でもがいてみればいい」と

(とどこおったちをたぎらせたいもういちど)

滞った血を滾らせたい　もう一度

(きぼうやゆめそんなひびきによえなくなってんのに)

希望や夢　そんな響きに酔えなくなってんのに

(まえのひのさけがまだぬけないいつだってすこしつかれてるかがみのなか)

前の日の酒がまだ抜けない　いつだって少し疲れてる　鏡の中

(おかしいねえすかれーたーのかたがわをいそいでかけあがって)

可笑しいね　エスカレーターの片側を　急いで駆けあがって

(とくいになっていたおれしごとできますってかんじで)

得意になっていた俺　仕事、出来ますって感じで

(きっとあいつがあいつであるように)

きっと　あいつがあいつであるように

(そうだよじぶんはじぶんであればいいはず)

そうだよ　自分は自分であればいいはず

(それでもあせってしまうのはなぜなんだろう)

それでも焦ってしまうのはなぜなんだろう

(ほらとおいところからぼくをよぶだれかが)

ほら遠いところから僕を呼ぶ　誰かが

(ほんきでもがいてみればいいと)

「本気でもがいてみればいい」と

(とどこおったちをたぎらせたいもういちど)

滞った血を滾らせたい　もう一度

(どしゃぶりくるまのなかでなきじゃくるおとこをみた)

土砂降り　車の中で　泣きじゃくる男を見た

(きっとあいつとじぶんはよくにてる)

きっと　あいつと自分はよく似てる

(そうだよじぶんはじぶんであればいいはず)

そうだよ　自分は自分であればいいはず

(それでもあせってしまうのはなぜなんだろう)

それでも焦ってしまうのはなぜなんだろう

(ほらとおいところからぼくをよぶだれかが)

ほら遠いところから僕を呼ぶ　誰かが

(ほんきでもがいてみればいいと)

「本気でもがいてみればいい」と

(とどこおったちをたぎらせたいもういちど)

滞った血を滾らせたい　もう一度

(とどこおったちをたぎらせたいよもがきつづけよう)

滞った血を　滾らせたいよ　もがき続けよう

(あかいちをたぎらせたいもういちど)

赤い血をたぎらせたい　もう一度