白と黒

(いっそそらがぬけおちればいい)

いっそ 空がぬけ落ちればいい

(どしゃぶりがとおりすぎてだいちがかたまるひらく)

どしゃ降りが通りすぎて 大地が固まる ひらく

(いっそうあふれだすくもくらやみ)

いっそう あふれだす雲 暗闇

(ちゅうとはんぱなあまさをぬりつぶしていけ)

中途半端な甘さを 塗りつぶしていけ

(むくないろのとりよ)

無垢な 色の 鳥よ

(まっすぐにつばさはばたいて)

真直ぐに 翼 はばたいて

(うまくとびさってくれ)

うまく 飛び去ってくれ

(こわせすくえわらえつらくても)

壊せ 救え 笑え つらくても

(うごきだせこのむねのなかのひよ)

動きだせ この胸のなかの火よ

(すすむ？とまる？もどる？しろとくろ)

進む？ 止まる？ 戻る？ 白と黒

(にげる、ならすなをかんでおぼれるだけ)

逃げる、なら 砂を噛んで溺れるだけ

(ずっとつきぬけてしまえばいい)

ずっと つきぬけてしまえばいい

(ぼろぼろのかざあなから、はへんがとびちるひかり)

ボロボロの風穴から、破片が飛び散る 光

(ぐっときをうしなってゆくほど)

ぐっと 気を失ってゆくほど

(われをわすれたしゅんかんつかみとるきせき)

我を忘れた瞬間 つかみとる軌跡

(かたにおりるとりよ)

肩に 降りる 鳥よ

(すこしだけつばさよごれてる)

少しだけ 翼 汚れてる

(なぜかそれがいとしい)

なぜか それがいとしい

(なにのためにえらぶ？しろとくろ)

なにのために選ぶ？ 白と黒

(あいだとはあつくほこれないまだ)

愛だとは 熱く誇れない まだ

(いたみいかりいつわりうばえ、もう)

傷み 怒り 偽り 奪え、もう

(ぜつぼうのはこをだれもあけないよう)

絶望の箱を 誰も あけないよう

(こわせすくえわらえつらくても)

壊せ 救え 笑え つらくても

(うごきだせこのむねのなかのひよ)

動きだせ この胸のなかの火よ

(すすむ？とまる？もどる？しろとくろ)

進む？ 止まる？ 戻る？ 白と黒

(にげる、ならすなをかんでおぼれる)

逃げる、なら 砂を噛んで溺れる

(なにのためにえらぶ？しろとくろ)

なにのために選ぶ？ 白と黒

(あいだとはあつくほこれないまだ)

愛だとは 熱く誇れない まだ

(いたみいかりいつわりうばえ、もう)

傷み 怒り 偽り 奪え、もう

(ぜつぼうのはこをだれもあけないよう)

絶望の箱を 誰も あけないよう