お釈迦様

(たにんのめいわくかえりみず)

他人の迷惑かえりみず

(ころがりこんできたなまくさぼうず)

転がり込んできた生腐ぼうず

(どたばたべんじょのどあをあけ)

どたばた便所のドアを開け

(いきなりかがみのまえにつったった)

いきなり鏡の前に突っ立った

(かがみのぼうずはくちをおっぴろげ)

鏡のぼうずは口をおっ広げ

(ふくれたはぐきにむしぴんつきさし)

ふくれた歯ぐきに虫ピン突き刺し

(なんぎょうくぎょう、うきよにつかれたと)

難行苦行、浮き世に疲れたと

(しょんべんたらしながらおきょうおっはじめた)

しょんべんたらしながらお経おっ始めた

(しゃかしゃかおしゃかさま)

釈迦釈迦お釈さま

(すきがごくらく、きらいがじごく)

好きが極楽、嫌いが地獄

(しゃかしゃかおしゃかさま)

釈迦釈迦お釈迦さま

(へたなせっぽうかずうちゃあたると)

へたな説法数打ちゃ当たると

(おしゃかさまでもしゃかしゃかわらう)

お釈迦さまでもシャカシャカ笑う

(うらぎりはらきりとびっきり)

裏切り腹切りとびっきり

(みせてあげましょおとこのすじみち)

見せてあげましょ男の筋道

(まるいせなかでかたるなぼうず)

丸い背中で語るなぼうず

(ぎりがすたれりゃこのよのやみさ)

義理がすたれりゃこの世の闇さ

(つけてもらおかぼうずのはなみち)

つけてもらおかぼうずの花道

(つけてつけられつきつけられて)

つけてつけられつきつけられて

(つかりすぎたたくあんかじりながら)

つかりすぎたたくあんかじりながら

(あんあん、のんのん、かんのんさん)

あんあん、のんのん、観音様(かんのんさん)

(しゃかしゃかおしゃかさま)

釈迦釈迦お釈迦さま

(すきがごくらく、きらいがじごく)

好きが極楽、嫌いが地獄

(しゃかしゃかおしゃかさま)

釈迦釈迦お釈迦さま

(しまりがねえからけじめもねんだと)

しまりがねえからケジメもねんだと

(おしゃかさまでもしゃかしゃかわらう)

お釈迦さまでもシャカシャカ笑う

(ぼうずのしょうねをしゃかがどぶさらい)

ぼうずの性根を釈迦がどぶさらい

(ふすまのかげからべんじょむし)

ふす間の影からべんじょ虫

(たったたたぬであさがくりゃ)

立った立たぬで朝が来りゃ

(いえなきからすもかーかーわらう)

家なきカラスもカーカー笑う

(ぜったいぜつめいなまくさぼうず)

絶体絶命生腐ぼうず

(いしょをしたためりょうてをあわす)

遺書をしたため両手を合わす

(のうなし、こんじょうなし、ふぬけなおかまやろう)

脳なし、根性なし、腑抜けなオカマ野郎

(しのびこむさきゃおたすけねんぶつでら)

忍び込む先ゃおたすけ寝念仏寺

(しゃかしゃかおしゃかさま)

釈迦釈迦お釈迦さま

(すきがごくらく、きらいがじごく)

好きが極楽、嫌いが地獄

(しゃかしゃかおしゃかさま)

釈迦釈迦お釈迦さま

(このよのじごくおまえのためだと)

この世の地獄お前の為だと

(おしゃかさまでもしゃかしゃかわらう)

お釈迦さまでもシャカシャカ笑う

(しゃかしゃかおしゃかさま)

釈迦釈迦お釈迦さま

(すきがごくらく、きらいがじごく)

好きが極楽、嫌いが地獄

(しゃかしゃかおしゃかさま)

釈迦釈迦お釈迦さま

(このよのじごくおまえのためだと)

この世の地獄お前の為だと

(おしゃかさまでもしゃかしゃかわらう)

お釈迦さまでもシャカシャカ笑う