あたしはゆうれい/米津玄師

(まっかなりんごにちいさならんぷ)

真っ赤な林檎に小さなランプ

(あかりがさしこんだそふぁのうえで)

灯りが差し込んだソファの上で

(あなたはいつものようにねむって)

あなたはいつものように眠って

(あたしはかがみのなかでひたすら)

あたしは鏡の中でひたすら

(あくむがとおのくようにいのった)

悪夢が遠のくように祈った

(あなたのひとみはいつだってきれいで)

あなたの瞳はいつだって綺麗で

(こころのおくまでみすかすようだ)

心のおくまで見透かすようだ

(そのすいしょうたいがうつすせかいで)

その水晶体が映す世界で

(あたしはどうにかいきてみたくて)

あたしはどうにか生きてみたくて

(ひたすらこころにれもんをいだいた)

ひたすら心に檸檬を抱いた

(あたしはゆうれいあなたにみえない)

あたしはゆうれい　あなたに見えない

(ひとひらのおもいもつたわらない)

ひとひらの思いも伝わらない

(それでもあいをあたしのなまえを)

それでも愛を　あたしの名前を

(おしえてほしいのそのくちから)

教えて欲しいの　その口から

(おふねのめろんにないふとふぉーく)

お船のメロンにナイフとフォーク

(きれいにならんだてーぶるのうえで)

綺麗に並んだテーブルの上で

(あなたはおいしそうにそいつをたべた)

あなたは美味しそうにそいつを食べた

(あたしはかがみのなかでひたすら)

あたしは鏡の中でひたすら

(あなたがいきてるすがたをみていた)

あなたが生きてる姿を見ていた

(あたしのからだははんとうめいで)

あたしの体は半透明で

(みすかすものなどなんにもないや)

見透かすものなど何にもないや

(それでもやっぱりなみだがでるの)

それでもやっぱり涙がでるの

(おねがいよあなたのそのひとことで)

お願いよ　あなたのその一言で

(あたしのからだにちをめぐらせて)

あたしの体に血をめぐらせて

(あたしはゆうれいあなたはしらない)

あたしはゆうれい　あなたはしらない

(なみだのりゆうもそのいろさえも)

涙の理由もその色さえも

(それでもきっとかわらずにずっと)

それでもきっと　変わらずにずっと

(あなたがすきよばかみたいね)

あなたが好きよ　馬鹿みたいね

(あたしはゆうれいあなたにみえない)

あたしはゆうれい　あなたに見えない

(ひとひらのおもいもつたわらない)

ひとひらの思いも伝わらない

(それでもあいをあたしのなまえを)

それでも愛を　あたしの名前を

(おしえてほしいのそのくちから)

教えて欲しいの　その口から

(あたしはゆうれいあなたはしらない)

あたしはゆうれい　あなたはしらない

(なみだのりゆうもそのいろさえも)

涙の理由もその色さえも

(それでもきっとかわらずにずっと)

それでもきっと　かわらずにずっと

(あなたがすきよばかみたいね)

あなたが好きよ　馬鹿みたいね