清 竜人 / 痛いよ

(ねえきみがおもっているほどぼくはばかじゃないよ)

ねえ　きみが思っている程　ぼくは馬鹿じゃないよ

(どんかんなふりするのもたえられなくなってきたんだ)

鈍感なフリするのも　堪えられなくなってきたんだ

(ぼくのためにさりげなくかくしてるかこも)

ぼくのために　さりげなく隠してる過去も

(たまにつくやさしいうそもきづいているんだよ)

たまにつくやさしい嘘も　気付いているんだよ

(きみがつかうことばひとつでぼくはいつもむねがいたいよ)

きみが使う　ことばひとつで　ぼくはいつも　胸が痛いよ

(へいぜんとふるまうぼくもないしんはおだやかじゃないよ)

平然と振る舞うぼくも　内心は穏やかじゃないよ

(ぜんしんけいをとがらせてきみをさぐってるの)

全神経を尖らせて　君を探ってるの

(みだれるこきゅうおよいでるめはぐらかすひょうじょう)

乱れる呼吸　泳いでる目　はぐらかす表情

(いっきょしゅいっとうそくがこわくてしかたないんだよ)

一挙手一投足が　恐くて仕方ないんだよ

(きみがつくるしぐさひとつでぼくはいつもむねがいたいよ)

きみが作る　しぐさひとつで　僕はいつも　胸が痛いよ

(きにいってるそのようふくもへあーすたいるやあつげしょうも)

気に入ってるその洋服も　ヘアースタイルや厚化粧も

(おもいでばなしもかちかんもきどあいらくも)

思い出話も　価値観も　喜怒哀楽も

(へんなくせのあるきすもべっどであえぐこえも)

変な癖のあるキスも　ベッドであえぐ声も

(ぼくいがいのだれかにもみせていたんでしょう)

ぼく以外の誰かにも見せていたんでしょう

(きみがつかうことばひとつでぼくはいつもむねがいたいよ)

きみが使う　ことばひとつで　ぼくはいつも　胸が痛いよ

(きみがつくるしぐさひとつでぼくはいつもむねがいたいよ)

きみが作る　しぐさひとつで　ぼくはいつも　胸が痛いよ

(やさしいうそをついてまでもよろこばせるよりもさ)

やさしい嘘をついてまでも　喜ばせるよりもさ

(ほんとうのことをいってくれよそしてぼくをかなしませて)

本当のことを言ってくれよ　そしてぼくを悲しませて

(きづいたらぼくはもうどくせんよくにおぼれていて)

気付いたらぼくはもう　独占欲に溺れていて

(えごいずむをふりかざしてくだらないあいをかたっていたよ)

エゴイズムを振り翳して　くだらない愛を語っていたよ

(でもぼくはきみがすきでどうしようもないほどにすきなのさ)

でもぼくはきみが好きで　どうしようもない程に　好きなのさ

(これだけはしんじてほしいんだよ)

これだけは　信じて欲しいんだよ

(きみがいきるひとつひとつがぼくにとってよろこびなんだ)

きみが生きる　ひとつひとつが　ぼくにとって喜びなんだ

(きみがいきるひとつひとつがぼくにとってかなしみなんだ)

きみが生きる　ひとつひとつが　ぼくにとって悲しみなんだ

(むねがいたいよむねがいたいよむねがいたいよ)

胸が痛いよ　胸が痛いよ　胸が痛いよ

(ぼくがいだくこのおもいはきみにとってあいといえるの？)

ぼくが抱く　この思いは　きみにとって　愛と言えるの？

(おしえてくれよおしえてくれよむねがいたいよ)

教えてくれよ　教えてくれよ　胸が痛いよ